ドイツ北部、ハンブルグの近郊にブラールシュトルフという町があります。
ここのとある煉瓦造りの酪農畜舎、
それも歴史的資料としての価値があるほど旧い建物なのですが、
現在は内装をリノベーションして靴工場となっています。
そこで作られているのがこのLUNGE(ルンゲ)のスニーカーです。
手掛けているのはドイツ版の宗兄弟ともいえる元マラソン選手のルンゲ兄弟。
そんな彼らが2008年に設立した新興ブランドとはいえ
アディダスのアドバイザーを務めるなどプロダクトに関しては精通しており、
自らの姓を冠して生み出すシューズはまさに異次元の性能を誇ります。
当店で取り扱うAdagio(アダージョ)というモデルは
ランニングシューズというよりウォーキングシューズに分類されます。
イタリア語の”くつろぎ”の名の通り、柔らかくもどっしりと包み込む、
メルセデスの座席を彷彿させる(知ったようなことを書いて、昔乗せてもらったことがあるだけですが・・・)
履き心地は、一度足を入れれば体が覚えてしまうことでしょう。
ミッドソールは比較的シンプルな構造で、一見するとそれほどハイテクな感は受けませんが、
この素材自体が非常に高いレベルで衝撃吸収性、耐久性を備えています。
また、素材そのものが高額な上に一足分を成型するのに数時間かかると言われているほど、
とても大手が量産に使用できるような代物ではありません。
このミッドソールとラテックスの肉厚な中敷”GOMAX INSOLE”とが相まって
見た目以上のクッション性を生み出しています。
なお、柔らかいミッドソールは安定性を損ないがちなため、
土踏まずあたりは敢えて硬い素材に切り替えています。
これによりクッション性を維持したまま足をしっかり支えることができるわけです。
ヴィーガン(菜食主義)思想に基づく企業理念もあり
アッパー素材、ライニング素材ともに
レザーの代わりにマイクロファイバーを使用しています。
人口素材とはいえど質感、耐久性、通気性、軽量性に優れた高品質なものです。
これらに限らずあらゆる素材の品質を追求し、
それに加えて環境負荷にも徹底的に配慮しています。
そしてマテリアルほぼすべてがドイツ国内で生産されています。
頑なに理想を追求する彼らに、コストダウンの発想はないようです。
デザインもロゴなどが悪目立ちすることなく非常にすっきりしており、
ウォーキングシューズでありながら気品すら漂います。
米国生産または英国生産のニューバランスを愛用している方ならば
何か琴線に触れるものがあるのではないでしょうか。
まずは店頭にてお試しください。
その感覚がすべての説明を凌駕します。
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