前回のシャツに引き続き、モールスキンの服の紹介です。
しかし、同じ名前の生地であっても、その印象はまるで異なります。
トレンドや世の流れがどうであれ、独自のスタンスの服作りを貫くHAVERSACKならではの、剛健な一着。
画像だけでも伝わるこの肉厚な質感は、ワークウェアやミリタリーウェアに採用されてきた歴史を物語ります。
「もぐらの皮」の名が示す通りの土臭い起毛の具合がまた実にそそりますね。
しかしながら、ただ武骨で男臭いというだけでは当店に並ぶはずもなし、それはとくにHAVERSACKを愛好するお客様であれば言うまでもないでしょう。
素材の魅力をスポイルすることなく、作業着の枠に収まらぬ高次元の服とすべく丁寧な編集がなされています。
秋冬物のジャケットであるにも拘わらず裏地は前身頃にしかついていませんが、
そもそもこのモールスキン自体がかなりしっかりしていますので、それも不都合はないはずです。
逆に、こうした軽快な仕立てによって、重さのない着用感を楽しめます。
これから多少の気温の上下はあるにしても、季節はどんどん秋に向かっていきます。
どうしても娯楽の機会が少ない時代だからこそ、服でその移ろいを楽しんでいきたいですね。
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