Jensの服のイメージを問われるならば、鋭角的、ストイック、冷たい…そうした特徴を上げる方は少なくないかと思われます。
実際そうした服が多かったのですが、ここにきて変化が生じてきています。
今季Jensが着目したのは東アジア。
中国、韓国、ベトナム…そうした国々の美しい文化、匂いを、Jens独自のモダンなフィルターを通すことで、新しいものへ生まれ変わらせました。
具体的に何を再現とか、いつの時代の何、とかではありません。
むしろそこにあるのは、どこの国と特定できないような、不思議な無国籍感です。
このニットの柄ひとつにしても、「オリエンタル」の「印象」のみが残存しています。
前身頃が極端に短く、後身頃と着丈にかなりのギャップを設けられています。
ケーブル編みをベースにしつつも、ラメ糸が随所に組み込まれ、円い雰囲気に鋭さを加えています。
一応ブラウスということになってはいますが…羽織ものとしてお考えいただいたほうがよいでしょう。
腰は紐を回して留める仕様となっていて、一筋縄ではいきません。
このブラウスと似た雰囲気でありつつ、いっそう尖鋭化させたのがこのコートです。
何とやんごとなき佇まい。
どことは言えぬまでもやはりどこかの王宮を彷彿させます。
と、駆け足でご紹介しましたが、どれもどこかにあったようでどこにもない、不思議な新しさと驚きをもたらしてくれます。
当然ですが素材や仕立てのよさ、着用時の美しさ、こうした服として大切な部分はおろそかにされていませんから、その新鮮さを愉しむだけでなく、じっくりとお付き合いいただきたいところです。
万人にお薦めとは言えぬにせよ、きっとだれかにとってかけがえのない一着となる、そう確信しています。
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