“記憶士”の物語。
ここではないどこか、その土地に暮らす人びとは、”記憶の保管庫”に大切なものをしまって、ときにそこで思い出を振り返るそうです。
“記憶の保管庫”に保管されている思い出の品には、それを辿ることができるよう地図が添えられています。
その地図を作っているのが、4人の”記憶士”です。
彼らはそれぞれ東西南北に分かれ、記憶の保管庫に残された品をもとに、馬に乗ってその場に向かい、少しずつ地図を埋めていきます。
馬に跨り、目的地に向かう。
そのときの出で立ちが彼らにとっての正装となります。
ただ、正装とはいえ整備されきらぬ大地を旅するわけですから、ただただおめかしするわけにもいきません。
そこで彼らが馬上で見に纏うのが、Hiraeth trenchです。
ASEEDONCLOUDでマイナーチェンジを繰り返されながらも定番的に展開されている名作トレンチコートを雛形に、乗馬服のディテールを取り入れています。
生地は2種類、コットンの高密度生地Old functional clothと
複雑な色調の美しいウールヘリンボーンHiraeth wool heggingboneが用意されています。
Old functional clothはパラフィンコーティングが施された軽撥水生地で、使っていくとパラフィン特有の白い筋が生地に入り、それがまた得も言われぬ風合いになっていきます。
裏地の上半分にはチェック柄の上品なコットンウールの生地が用いられ、適度な暖かさを維持してくれます。
いまくらいの晩秋から冬にかけて、また初春に使いやすい生地です。
一方のHiraeth wool heggingboneはといえば、こちらは真冬仕様。
英国産の羊毛を使用し、岐阜の三星毛糸にてオリジナルブレンドで織り上げたブルーグリーン、
どちらも複数の色が混ざり合って美麗な色調が甲乙つけ難く、ただただ唸らされます。
このヘリンボーンウールのものは裏地の上半分にキルティングが施され、さらに防寒性能が高められました。
コート自体を見てみると、ASEEDONCLOUDOらしくギミックに富んだつくりで、チンストラップのついた大ぶりの襟は
両脇のポケットは貫通式ゆえ、前立てをしっかり閉めた状態でも中に着たジャケットやパンツのポケットの中に手が届きます。
背中に通されたハの字のストラップを肩に掛けた状態で袖を通せば、コートを脱いだ時にこのストラップをショルダーハーネスとして背負うことが可能です。
なお、このストラップは腰のループに通すことでベルトとしても活用することができます。
また、先述の通り馬に跨ることが想定されているのも忘れてはいけません。
ここに脚を通せば、騎乗時に裾がバタつかずに済むというわけです。
と、何から何まで見どころ満載のコート、着用時の見事な美しさもあって、記憶士ならずとも着てみたいと思わせる力強さに満ちています。
どうぞ一度お試しを。
オンラインストアはこちらです→
Old functional cloth キャメル/ ダークグリーン
Hiraeth wool heggingbone ベージュ/ ブルーグリーン