「包む」
それについて、今季のコレクションを生み出すにあたりbeta postは思索に思索を重ねたそうです。
包む行為そのものや、そのために用いられる道具、もっと、もっと…
そうして象徴として辿り着いた答えが、ちまき(粽)でした。
端午の節句のお供え物として親しみを持っている方も多いのではないでしょうか(関東では柏餅を食べるためあまり馴染みのない風習ですが)。
ただ、地域によって中身や名称が異なり、またいまでは中華ちまきも同じくらいポピュラーな存在ですから、その名を聞いてもイメージするものは人によって異なるかも知れません。
もとは古代中国にルーツをもち、我が国では当初茅の葉で巻いて作られたことから、ちまき(茅巻き)と呼ばれるようになったとか。
いまはどちらかといえば笹の葉が主流ですかね。
何にしても、共通しているのは中身を葉で包み、蒸すなり茹でるなどして調理したものということでしょう。
良質な笹で包んだそれは、爽やかな葉の香りがまたうれしいもの。
梱包材である葉が、調理器具にして食器にして風味づけにもなるわけです。
そんな多くの役割を担える笹の葉ですから、スカーフになってもおかしくはない…はず。
もちろん本物の笹の葉をそのまま平べったくしたのではなく、プリントを施しているのですが、これがまたよく再現されています。
ポリエステル×綿を用いた薄手のローン生地は、さらりとした肌触りで、蒸し暑い季節にもべたつかず、また家庭での手洗いも可能と、使い勝手に優れています。
その実用性、さすがちまきの皮です。
もちろんただのおもしろグッズに終わらず、ファッションとしてじゅうぶん成立するデザインで、いつもの装いに程よく東洋的なニュアンスを加えてくれます。
どこまで本気で、どこからそうでないのか、どのアイテムを見てもこちらの判断を揺さぶってくるbeta post。
そうして思索に持ち込まれている時点で、すでにこのブランドの魔力に「包まれて」いるのでしょう。
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