臨時休業から明けまして、本日よりまた平常通り営業となります。
さて早いものでもう8月。
異常な暑さもあってか、今年の夏は盛夏ものをお探しの方が例年に較べて少なく、むしろ暑さに辟易として次の涼しい時期に想いを馳せる方がちらほらと散見されます。
つきまして、いつもより少し早く、晩夏~秋口の新作を店頭に並べることにしました。
さすがにあまりに秋を先取りした感じになってしまうのも暑苦しいところですが、季節感の強すぎない薄手のジャケットやシャツなどなら何も問題ないでしょう。
K.ITOの新作であるこのレギュラーカラーシャツは、真夏だろうが晩夏だろうが秋冬だろうが、いつだってすぐに活躍してくれます。
カットソーの印象が強い同ブランドですが、ここ数シーズンはジャケットも展開し、その実力の幅広さがようやく世に知られ始めてきました。
このシャツもまた、ぱっと見は普通なようで、やはりK.ITOだなと唸らされる技巧派の逸品です。
素材は120双糸を用いて高密度に織られたコットンタイプライター。
上質な素材ゆえ、しっかりとしたハリやタイプライターならではの乾いた質感はあれど、過度な硬さがなく、肌触りは実になめらかです。
これにより、洗いざらしでも襟が崩れず、ぱりっとした清潔な印象が保たれます。
逆にこのカラーステイを抜けば、肩の力の抜けた柔和な表情となりますので、お好みに合わせて使い分けてください。
可動域を拡げるという実用的な意味合いは言うまでもなく、硬質な雰囲気の生地にこの甘さのある意匠が掛け合わさって、デザインの冷たさが絶妙な匙加減に保たれました。
後付けの袖もまたふんわりとした立体的な形状となっていて、全体のシルエットに優美な円さを与えています。
この細かい遊びもK.ITOらしいところですね。
K.ITOではいつものことながら、やはり単体で見るより一度袖を通していただくことで、その服作りの魅力を確とご理解いただけます。
明後日から”縁日・2023″も始まることですし、是非絵を鑑賞がてら店頭にてお試しください。
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