桃色吐息 ~ James Mortimer

春夏にリネンシャツでご好評いただいた
アイルランドのJames Mortimer(ジェームス・モルティマー)から、新型が入荷しました。

いや新型、というのは適切ではないかも知れません。
このブランドは基本の型が何種類かありまして、
そこにシーズンごとの台帳から生地を選んで組み合わせるという発注方式をとっています。
ですのでブランド提案の新作というものがなく、
別注とまではいきませんが、大袈裟にいえば当店で組み合わせたデザインというわけです。

と内情を開陳したからにはいつも以上に店主個人のセンスが問われるところですね。
プレッシャーに弱い性質なのに自分をこんなに追い込んでどうするのでしょうか。
ええ今回は少しばかり緊張しております。

メンズでは一型、前回のリネンシャツと同じ型の生地をタイプライターに切り替えました。
一般的なタイプライターは硬いハリ感が特徴的ですが、
これらに使われているのは頗る柔らかく手触りがなめらかな生地です。
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このブランド特有のワイド気味で小ぶりの襟とすっきりしたシルエットという
形状そのものをより見せられるよう、白のほか淡いピンクと淡いブルーを選択し、
ともすればレディースと見紛うばかりの優しい雰囲気のシャツに仕上げました。

「ぴ、ピンク、…」と躊躇する方もいらっしゃるとは思いますが、
こうしたパステルカラーは特にグレーとの相性が極めて好く、
大人の秋冬の装いを控えめながら明るくしてくれます。

マリー・ローランサンの絵や
フェアグラウンド・アトラクションのアルバムジャケットをご覧いただければ
配色のイメージはなんとなくお判りになるのではないでしょうか。

ちなみにこちら、インポートらしからぬ細め小さめの作りでして、
前回36サイズを作ったのですが店主しか着られませんでした。
その反省を活かし、今回はかなり大きめのサイズに振っています。
かなり思い切ったサイズもご用意しましたので、
いつもこの店小さいのばかり置いてあって買うものないよ!と
お嘆きの背の高いお客様方も、是非一度お試しを。

一方レディースは二型、まずはメンズ同様リネンシャツと同型で
こちらは白のピンポイントオックスフォードに乗せ換えました。
秋冬に適した厚みは、白シャツの宿命である透けも軽減します。
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もう一型は当店では初めて導入するラウンドカラーで、
こちらは英国紳士が着用に及ぶようなブロックスストライプです。
バーガンディとロイヤルブルーをご用意しました。
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レディースに関しては両方とも19世紀創業のミラノALBIATE社製生地を使用しています。
光が当たると澄んだ艶めきが浮かび上がり、その品質を饒舌に語ります。
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前立て裏の繊細な仕上げ(ラウンドカラーのモデルは仕様が異なりますが)や
裾脇の緑のガセットなど、モルティマーならではの独自の世界観は型問わず共通しています。
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今季唯一のインポートのシャツ、円安の影響もあって値段もそれなりですし、
是非厳しい目でしけじけとご覧ください。
それでもきっとご納得いただけるものに仕上がったという自負はあります。

オンラインストアはこちら→
メンズ(ホワイト/ ペールピンク/ ペールブルー
レディースレギュラーカラー(ホワイト
レディースラウンドカラーラウンドカラー(バーガンディー/ ロイヤル


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