ときおり暖かい日もあるものの、朝晩はじめ全体的な空気は漸う冬めいて、それに伴い暖かいニットをお探しの方がだいぶ増えてきました。
ひとことでニットといっても、素材はウール、カシミア、アルパカ、モヘア、ヤクなどいろいろあり、そのどれもがそれぞれの魅力を備えていますよね。
今回ご紹介するカーディガンで使用されているのは、豪州産メリノウール、そしてブルーフォックス(青狐)です。
ブルーフォックスはホッキョクギツネの一種で、白に灰色の毛が混ざった毛をもっています。
青くはありません。
青くないのにブルーとは面妖な、と思われるでしょうが、ネコ目の動物は赤色と黒色を発現させる遺伝子を持っているらしく、そのうちの黒色を薄くする遺伝子が働いて、かつ体の色が薄くなった場合、その毛色を「ブルー」と呼ぶそうです。
ホッキョクギツネは氷点下50度でも平然としていられるほど寒さにめっぽう強い動物ですから、その毛の暖かさは言わずもがな。
毛足が短くてとても柔らかく、また綿毛が密生しているため、直接肌に触れてもチクチクせず、マフラーや襟などに使うのに適しています。
狐の毛皮を使った襟巻、最近はあまり見なくなりましたが、ある年齢以上の方にはお馴染みでしょう。
ちなみに、このカーディガンをつくるにあたり、狐は一匹たりとも殺傷していませんし、もちろん痛めつけてもいません。
野生でなく養殖されたブルーフォックスから、生きた状態で専用コームで梳き、毛を採取しています。
こうして集めたをナイロンの補強糸と一緒にウールに練りこむような形で、カシミア用の紡績機を用いて撚糸しています。
この上質な糸をたっぷり使って、手横編み機にて密度を詰めながら編み立てられたのが、このカーディガンというわけです。
しっとりとした肌触り、豊かな肉感、品の佳い風合い、軽さ、そして抜群の保温性。
冬のカーディガンのひとつの理想形と呼べるほどの、完成度の高い仕上がりとなりました。
なお、こちらは女性用のみの展開です。
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