ねえ きっと春のせいだから 何も言わず聞いて ~ K.ITO/ タイプライタークロスラグランスリーブシャツ

大阪のイベントでバタバタしていたのと、入荷がやや遅くなりがちなのもあって、新商品のご案内が前回から一ヶ月以上ぶりとなってしまいました。
ええ、怠慢の誹りは甘受致しますとも。

というわけで今年初のご紹介記事です。
K.ITOの素晴らしいシャツからこの春夏の幕を開けるとしましょう。




昨年秋に世に出るや否やたいへんご好評いただいたラグランスリーブシャツが、春夏向けに120双糸のコットンタイプライターで再登場しました。

ステッチが表に出ないよう袋縫いにされたラグランスリーブは、シャツにしてコートのような、独特の佇まいです。

この袖や、まっすぐすとんと落ちた直線的なボックスシルエットなどによって、シャツとしては言うまでもなく、羽織もののようにも活用できます。

肩甲骨から前に向かう動きに対応すべく、背面には深いプリーツが設けられました。
このプリーツもまたK.ITOならではのアイディアが。

画像をよくご覧いただければお判りになる通り、通常は背面に可動域をもたせるときは、上だけ固定され下は遊ばせるのですが、このシャツでは下も固定しており、背面の真ん中だけに切り込みのようにプリーツが設けられています。

この独特のディテールによって、運動性は確保しつつもシャツのシルエットがIラインから崩れないわけです。
通常はAラインにまとめるところ、こうした部分にデザイナーの井藤さんの美意識が見て取れますね。

袖にもK.ITOならではのひと仕事。

なぜだか兎にも角にも前振り袖を嫌う井藤さんは、上着だろうがシャツだろうが、袖をすっきりと直線的な形状に仕上げます。
そのうえで、肘の裏あたりにダーツを入れて服を体の構造に合わせています。

ぱっと見では伝わりづらいこうした細部にわたるデザインワークと、選び抜かれた高品質な素材、どれもこれ見よがしではなく、しかし服に精通した玄人筋のお客様でさえグヌヌを唸らせる、まさにK.ITOそのものをあらわしているといえるシャツと言えます。

従来からのファンはもちろん、これからこのブランドを試してみようかしらとお考えの方にも、カットソーシリーズと並んでお薦めの逸品です。

オンラインストアはこちらです→ ホワイト/ ネイビー/ ブラック


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