空は広く 限りなく 僕等の夢なんだ ~ Jeanik/ 102 Denim Pants

昨シーズン、満を持して登場したJeanikのデニムパンツ#101

太くもなく細くもなく、素っ気ないほど中庸でありながら「普通」を感じさせないその卓越したデザインバランスは、多くのお客様からご好評賜りました。

ただ、この完成度が高いがゆえに、「もっと太いシルエットのものも欲しい」といったお声をいただいていたのも事実。
それについては、店主自身もまったくの同感でした。

そんな折、Jeanikの秋冬コレクションでワイドシルエットのモデルが提案され、当然はりきってオーダーしたのですが、ここに懸念事項が。

Google検索していただくとおわかりになるのですが、このJeanik、当店のような品揃えの店が取り扱うことは比較的珍しく、クラシコイタリアをベースにしたアダルトな洒落者向けのお店に置かれることの多いブランドです。

そのため、ほとんどのバイヤーさんからすると、ワイドシルエットのパンツなどもっての外、ほっそりとした色気のある美脚シルエットでないと仕入れませんよ、と判断されてしまうことになります。

そんな事情があって、このワイドデニムは生産できない可能性がかなり高いと云われていました…。

しかし!
このたびその壁を乗り越えて、皆様の眼前に披露できることとなったのです。


シルエットだけでなく生地も異なり、101でよりもやや青みが抑えられた、右綾のセルヴィッジデニムが採用されています。


無刻印のアノニマスなボタンや

リベットは、101と同じものを。

この禁欲的なデザインのメタルパーツもまた、Jeanikが目の肥えた当店のお客様方に高く評価される大きなポイントです。

リベットといえば、101との相違点として、この102ではヒップポケットに隠しリベットが打ち込まれています。

外からは見えないところですが、こうした仕様の選択から、101より若干ヴィンテージに近いイメージでデザインされているのが窺えますね。

ヴィンテージに近いと言ってもそこはJeanik、控えめな白い腰のラベル、タブも飾りステッチもないヒップポケットは、ジーンズ特有の泥臭さ、野暮ったさを削り込んでいます。

どこを見ても、唸るばかりの完成度です。

ブランドの公式サイトもSNSも存在せず、代理店も広告を打たず、謎ブランドのまま、ただ現場のリアルな反応だけで成長し続けているJeanik。
ここにきてまたさらなる高みへ進んだと言ってよいでしょう。

オンラインストアはこちらです


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