ハンサムな彼女 ~ Farmers Market/ KLAUSTUR

語彙力の不足を露呈しますが、
痺れるほど格好いい女性用コートです。

KLAUSTUR(クロイストゥルと読むようです)、
アイスランド語で”修道院”を意味する名を冠しています。

ルター派のプロテスタントが多い国ですが、
現地の修道士さんはこんな装いをしているのでしょうか。
一寸調べてみましたがそんな様子はありませんでした。
プロテスタントで修道院があるのは僅かな例外を除いて
ルーテル教会(ルター派)くらいであるという豆知識が身に着いただけです。

Farmers Marketのアイテムは命名に凝る割には傾向に一貫性がなく、
かつ名前と服のイメージが結びつきにくいため、
お前程度の奴がうちの商品を説明できるものならやってみろと
いつもブランド側に試されているような気持ちになります。

閑話休題、このコートの話をしましょう。

ざっくりとしたツイードで仕立てられたショートコートで、
裏にはコットンのシャンブレーが張られ、薄くキルティングが施されています。
見た目は重厚感がありますが、実際は比較的軽量で、
寧ろ厚手のジャケットと呼べるくらいに柔らかい服です。

最大の特徴であるショールカラーのボアが首回りを暖め、
また袖の裾回りの裏も同じ仕様になっていて手首を暖めつつ
冷気の浸入を防ぎます。

それでも冷えるようならば首元のストラップでさらに襟を詰めることも可能です。

つまり本体自体の厚みで寒さをしのぐのではなく、
首回りや手首から保温する、という発想でデザインされているわけです。

また、袖口のボアを折り返すと服に少し甘い表情が生まれますので、
着こなしの幅も広がります。

背面の腰には共布のハーフベルトが通されることで、
よりマニッシュな印象を与えつつ腰の位置を高く見せます。
腕の形状に沿った前振りの袖も然り、着用時にどう見えるか
よく考えられた服ですね。

ボタンの質にも抜かりはなく、
しっとりとした光沢を放つリアルホーン製の銘入りのものです。

なお、左脇に小さな金属製のプレートが縫い付けられており、
ここにも”FARMERS MARKET ICELAND”が刻まれています。

当店のラインナップでは高額な部類に入りますが、
それだけの価値はある一着です。

是非一度店頭にて袖を通していただき、
その実力の程をお確かめください。

オンラインストアはこちらです→ KLAUSTUR ladies’ tweed coat


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