出し抜けに自分の話で何ですが、店主は2本の時計を愛用しています。
とはいってもどちらも人様に自慢できるようなものではなく、ひとつはいつ買ったかも覚えていない謎のCASIO”TS-3000″(どうもG-SHOCKの前身のようですので30年以上前のモデルということでしょうか、古すぎて中の回路がおかしくなり、今や日付が常に+40日で表示されます)、もうひとつは祖父の形見の手巻き時計、SEIKO Sportsmanです。
主に前者はカジュアルな場面、後者はフォーマルな場面で使っていまして、実際これだけでじゅうぶん事足りています。
ジラール・ペルゴ、IWC、カルティエ、ジン、ユンハンスなど世の中欲しくなるような素敵な時計は多々ありますが、経済力の問題がそもそも前提にあるにしても、現状に満足して一生時計はこの2本のままでいいかなと思っていました。
そんな中「俺もいるぜ」と俄に現れたのがスコットランドからの刺客、INSTRMNT(インストゥルメント)です。
高級品としてではなく品の佳い上質な時計、まさに当店のコンセプトに合致しますし、店頭に出す前に自分用として一本押さえたくなるほどの魅力に満ちています。
2014年創業と誕生間もないこちらのブランド、クラウドファンディングにて資金を調達してビジネスを開始したという何とも今様なエピソードを持っていますが、無論それは時計の本質とは関係のない話ですね。
まずはこの端正なルックス、見事なまでに無駄の一つも見当たらない面構えです。
なんとブランドの表記すら省かれてしまっています。
本体は40mm幅の若干厚みのあるスチール製ケースで、さすがに水の中に漬け込むことはできないまでも日常生活で濡れる程度ならば問題ない耐水性能を持ちます。
大きすぎず華奢すぎないため、老若男女を問いません。
ベルトにはドイツ製の革を使用し、これもまたすっきりと仕上げています。
使い込むと味の出そうな素材感剥き出しの佇まいです。
時計の中身にはスイス製のクオーツムーブメントを搭載しており、ただデザインに特化したものとは一線を画します。
さらにユニークなアイディアとして、箱に入っている段階では時計本体とベルトが接合されていません。
お買い上げいただいたお客様ご自身に組み立てていただきます。
ここでエッと躊躇される方もいらっしゃるかも知れませんが、ちゃんと工具やパーツは付属していますし、作業自体とても簡単ですのでプラモ感覚でお楽しみください。
また、この付属のバネ棒外しは今後別の時計でのベルト交換にも流用できますのでお得感もありますね。
今回はブラックボディ×ブラックベルト、ピンクゴールドボディ×ダークブラウンベルトの2点のみ入荷しています。
価格も良心的ですのでプレゼントにもお勧めですし、お揃いでつけるのもいいと思います。
そういえば、クリスマスまであと3週間程度です。
時期的にもご検討、如何でしょうか。
オンラインストアはこちら→ ブラック×ブラック/ ピンクゴールド×ダークブラウン