店主が10代のころまでは、それこそ町のジーパン屋さん等でアメリカ製の服や靴が中学生でも気軽に買えたものでした。
アメリカ製品が憧れでなく、日常だった時代です。
いつしかその当たり前が当たり前でなくなり、靴流通センターで3000円で売られていたコンバースが今や東京のヴィンテージショップで2万円出さないと手に入れられないような時代となってしまいました。
本来アメリカ製衣料は大量生産品が基本であり、ナポリの手縫いシャツのような工芸品ではありません。気軽に使えて然るべきです。
日常的にガシガシ使う、それができる耐久性があり、その結果が一番美しくなる、そういうものだと考えています。
SEROのボタンダウンシャツは、まさにそんな付き合い方のできるMADE IN USAです。
やや小さめの襟、ホームベース型の胸ポケット、背中のロッカーループや日本人向けのサイズ感などと特徴もないわけではありませんが、きわめて普通なシャツです。寧ろその普通さが最大の特徴といえるかも知れません。
ところでアイビー系ブランドに詳しい方は、少し前のくだりで「あれ?」と思ったかもしれません。「SEROって、数年前に復活してからカナダ製じゃん」と。
実はSEROは今季から工場が変わり、アメリカ生産になりました。そのため少し価格は上がってしまったのですが、それでも某Iシャツに比べればずっと安価です。
復活当初から比べれば遙かに生地の品質も縫製レベルも上がっており、進化を止めないブランドと言えますが、ざっくりした日常感はそのまま。難しいことを考える必要はありません。
まだオックスフォード地しか届いていませんが、これから春らしいチェックやストライプの入荷を予定しています。
「普通」をお探しの方に、是非お勧めしたいシャツです。
オンラインストアはこちら→ ホワイト