文章で説明すると非常にややこしそうな代物ですが、
一度プレイしてみるとすぐに新鮮な驚きを感じていただけるのではないでしょうか。
この「カタルタ」は勝敗を決める一般的なカードゲームとは少々趣を異にします。
トランプに接続詞や副詞がひとつずつ印刷されており、プレイヤーが交互に出しながら話を構築していく…わかりづらいですね。
遊び方はひとつではありませんが、一番簡単と思われるやり方の例を挙げます。
AさんとBさんが遊んでいると仮定してください。
まず、「昔々、あるところにおじいさんとおばあさんがすんでいました」というところから始めます。
よく切られた山札をプレイヤーが交互にめくっていきます。
まずAさんが引いた札は「本当は」でした。
Aさんは「”本当は” おじいさんはおじいさんではありませんでした」と即興で話を繋げます。
それを受けてBさんが引いた札は「もし」。
BさんはAさんが繋げた話に対し、「”もし” おばあさんがこのことを知ったら、おじいさんはたいへんなことになります」と繋げました。
それを受けてAさんは…
こうして、お互い予期しない方向に物語が進行していきます。
このプロセスを楽しむ遊び方です。
店主が自宅で6歳の娘とよく遊ぶ方法をあくまで一例として挙げましたが、このほかにもいろいろな楽しみ方があり、オリジナルのルールを作っても面白いと思います。
当店では通常の「スタンダード」と、言葉が易しく、かつ物語性の高い「こどもカタルタ」の2種をご用意いたしました。
このカードセットは鹿児島発ですが、ここ数年、鹿児島は新しいクリエイターが次々と出現し、面白いことになっています。
Euphonicaでは今後も鹿児島に注目し、横浜ではまだあまり知られていない素敵なものづくりをご紹介していきたいと考えています。