じっとりと梅雨らしい日が続く中
今時期に嬉しい服としてはMONTANEであったり、
先日STYLER MAGにて好き勝手述べさせていただいた
alk phenixだったりするわけですが、
きょうのようにふと雲が切れて青空がすっと抜けると
眩い陽射しに誘われついその先に訪れる季節へ気が向いてしまうものです。
当店のような零細極小商店でも
夏を夏らしく演出できる服はそれなりの種類を揃え、
当然どれもこれもお勧めではあります。
しかしながらこれほどまでに
突き抜けてナツ!なシャツは他に見当たらないのではないでしょうか。
当店では今季から新しく取り扱うことになった
スコットランド発KESTIN HARE(ケスティン・エア)の
WORTHING SHIRTのご紹介です。
ケスティン・エア氏は元々ナイジェル・ケイボーンのヘッドデザイナーを
務めていた人物で、2011年に”COMMON PEOPLE”というブランドをスタートさせ、
昨年ブランド名を自身の名義に変えて再スタートを切りました。
エディンバラに工房を構え、小規模体制で丁寧にデザインを行っています。
今季は英国のスウィミングカルチャーおよび
同国出身(活動拠点はLAですが)の現代美術家デイヴィッド・ホックニーの代表作である
“A Bigger Splash”をはじめとしたプールにまつわる連作にインスパイアされた
ポップで爽やかなコレクション展開です。
このイングランド南部の海沿いの街Worthingの名をとったシャツは、
涼感溢れるアイスキャンディー柄が理屈抜きに夏の快晴を想起させて止みません。
5種類のアイスキャンディーは色ごとに齧られ具合が異なり、
カラフルさだけでなくそのモチーフの形状のばらつきによって
弾むような軽快さが生まれました。
クリアな色彩の柄はプリントのように見えて、
おそらくはニードルパンチのような手法で裏から打ち込まれています
(ブランドの公式情報では”repeat woven jacquards”という表現でした)。
シャツ自体は前立ての幅の狭さや小ぶりな襟などモダンな印象ではありますが
それほど癖の強い形ではなく、ごく中庸なデザインです。
結果華やかな印象でありつつもそれほど着る人を選ばない、
そんな間口の広い服に仕上がりました。
一枚きりの入荷です。
Sサイズ表示ですが、EELのMとほぼ同等の大きさとなっています。
この夏を思い切り満喫したい方は、是非お試しを。
オンラインストアはこちらです→ WORTHING SHIRT