春雨じゃ濡れて参ろうの季節を過ぎれば暗澹たる梅雨空、
それが終わってさあ夏だとなればしばしば夕立、ゲリラ豪雨の奇襲に見舞われ、
一息つけば矢継ぎ早に台風到来。
秋冬になればカラリとするものの、さてひとたび降れば冷たい雨が一番身に堪えます。
畢竟我々日本人はこの地で雨を無視して生きていくことは叶いません。
であるならば少しでもそれを楽しんでいきたいものです。
“made for rain”を標榜し、雨を楽しむために生まれたこの傘を携えて。
WESTERLY(ウェスタリー)は2013年に4人の若者によってバンクーバーにて創業、
雨を賛美し、雨を楽しむためのレイングッズ作りを行っています。
傘というものは持ち主のスタンスがはっきりと表れるもの。
壊れても誰かに持っていかれても心理的ダメージの少ないビニール傘を使い捨てる方、
逆に美しいデザインのオーダー傘や英国製の上物を大切に扱う方、
それぞれです。
当店としても傘は開店以来扱いたかったジャンルのひとつでして、
買い求めやすい適正なプライス、高い耐久性、
現代的かつ大人の使用に応えるデザイン、質感をクリアした
折り畳み傘という条件でずっと探していたものの、なかなか出会えていませんでした。
長傘を否定する気は勿論ありませんが、
自動車を日常の足に使う方ならば兎も角、
バスや電車などの公共機関を移動手段のメインとするならば嵩張りすぎます。
そして、朝雨が降って午後は止む日など、
どこかに置き忘れる可能性が高いのもまた長い傘です。
お店などの傘立てに置けばヒョイと盗まれることも
(残念ながら傘と自転車に関しては窃盗に罪の意識を感じない方が意外と多くいます)。
折り畳み傘ならば未使用時にもそれほど邪魔になりませんので、
緊急時に備えて鞄に常備しておくことも可能です。
仲町台が都市か否かはさておいて、都市生活に於いては
傘は折り畳みこそがギアとしてベストチョイスだと考えています。
そんな中ふと出会ったこの折り畳み傘”Drifter”は
まさに求める姿そのものでした。
軽量でありながらも高い剛性感を備えています。
言葉で伝えるのは難しいのですが、傘を広げたときのしっとりとした手ごたえは
ただ軽いだけの傘とは一味違うことを物語ります。
拡げたときのサイズが折り畳みにしては広め(直径98cm)なのも嬉しいところです。
また、指を挟むような留め具の構造ではないため、
特に閉じるのが容易である点も見逃せません。
ハンドルには木が採用されています。
クラシックな高級品では珍しくないものの、
こうしたモダンなデザインの折り畳み傘では意外と見つからない仕様です。
生地は撥水処理が施されたポリエステル、合理的なチョイスといえます。
初回入荷はミッドナイト(黒)、ライケン(グレーがかったグリーン)、
トラッカー(迷彩柄)と
無地、柄合わせて3種類ご用意しました。
9月頃にはネイビー、オレンジ、それとちょっとユニークな動物柄が
追加入荷予定となっています。
今回は黒以外は各1本ずつしか入荷しませんので、
是非気になる色柄があればお早めにお越しください。
オンラインストアはこちらです→ ミッドナイト/ ライケン/ トラッカー