そろそろ手袋のことを思い出す気候になってきました。
当店で手袋といえばhandson grip(ハンズオングリップ)です。
アイテムの特性上どうしても一年に一度の入荷となってしまいますので、もう一度このブランドについて簡単なおさらいをしていきましょう。
あまり知られていませんが、日本製の手袋のおよそ9割が香川県、それも東かがわ市で生産されています。
その地で60年にわたり手袋を作りつづけている会社が自社ブランドとして2014年に発足させたのがこのhandson gripというわけです。
ただ歴史が長いだけでなくプロアスリートの特注品を請け負うようなレベルの技術力を持っていますので、新進ブランドといえどその完成度は恐るべき次元に達しています。
世界には優れた手袋は多く存在します。
有名なところだとペッカリーで名高い英国DENTSなどが挙げられますが、こうした西欧の歴史あるブランドの製品はあまりに上質感が先走り過ぎ、当店のカラーと合いません。
一方でアウトドアメーカーも数々の名品を世に送り出していますが、こちらはギア度が過剰で大人が日常使いするには少し厳しいですよね。
そんな両者の優れた点を見事に融合させたという点こそが、このhandson gripの最大の特長と言えます。
当店では計4モデルを扱いますが、それぞれが目的に即した独自の魅力を備えています。
最も軽快な”Tracker”は、市街地での使用を想定した薄手のモデルです。
本体にはポーラテックストレッチを採用して保温性と伸びやかな着用感を確保しつつ、
掌側にナノフロントというマイクロファイバーを配することで吸い付くようなグリップ性能を備えました。
親指と人差し指にはタッチパネルに反応する特殊な糸でジグザグステッチがかけられていますので、手袋を嵌めたままスマホやタブレットを使用することが可能です。
次に薄手の”Easy Breezy”。
実は店主も愛用しています。
本体には防風性と柔軟性に優れたソフトシェル素材デュラテックスを採用、
掌側にはカウレザーを配しました。
比較的薄手ではありますが、手首に保温素材プリマロフトが仕込まれており、ここで静脈を暖めることで血流の冷えを軽減し、手袋としての保温性を高めています。
横浜の市街地でしたら真冬でもまったく問題ないほどです。
裏地には美しいブルーのウール(これもウォッシャブルです)と手袋の中で手が滑るのを防ぐマイクロファイバーが効果的に配置されています。
なお、当店で取り扱っているhandson grip製品に使用されているレザーは神戸牛の皮を鞣したもので、ウォッシャブル加工が施されているため手洗いが可能という嬉しい機能を備えています。
さらにグレードアップして、このブランドの代表モデル”Wander’Bout”。
フルレザーの本体の内部全体にプリマロフトを仕込み、高い保温性を実現しました。
これもEasy Breezy同様裏地はウールとマイクロファイバーのコンビ使いです。
手首はスナップ留めで、このブランドのラインナップの中で最もクラシックな佇まいをしています。
これならスーツ等にも違和感なく合わせられるのではないでしょうか。
ここからさらにグレードを上げたものが”WT Traverse GV”。
雪の降る寒冷地での旅を想定しており、きわめて高い性能を誇ります。
カウレザーとデュラテックスを本体に、親指にはマイクロフリースを組み合わせました。
内部にはプリマロフトだけでなく防水フィルムも装備することで、溶けた雪や雨の浸入を防ぎ指先を常に暖めます。
裏地はポーラテックパワードライです。
汗を吸い上げ拡散する性能に優れながらも、立体的な構造で気化熱による汗冷えを防ぎます。
中指の先のループはカラビナを通すためのもので、非使用時にこれを使って下げると手袋の内部が下を向くため、雪などが中に入りません。
と、駆け足でご紹介しましたが、グレードの差はあれど、どれも使うシーンによってそれぞれが最高のパフォーマンスを発揮するものばかりです。
是非ご自身の用途を想定し、それに対してベストなものをお選びください。
オンラインストアはこちらです→
Tracker ブラック/ シンダー/ ダークブルー
Easy Breezy ブラック
Wander’Bout ブラック/ タン
WT Traverse GV ブラック/ タン×ブラック