Boon男子へ ~ knitchy/ ストレッチリネンベースボールシャツ

桜が咲いたころはようやく春らしい春が来たと思っていましたが、また陰鬱な天気に戻ってしまいました。
今週はこれから寒くなるようですね。娘は早速きのう軽い風邪をひきました。皆様もお気をつけて。

さて、knitchyからはひと足早い初夏な趣のベースボールシャツが届いています。

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19世紀に英国で創業した名門紡績会社ハードマンズ社製アイリッシュリネンを弱ストレッチ糸と交編し、リネンならではのシャリ感や速乾性を活かしたまま伸縮性を持たせ、より快適な着心地となりました。

そしてターコイズブルーが特にですが発色が非常に美しく、ハードマンズ云々を抜きにしても素材の佳さがそこからも感じ取れます。

この大人な生地を使ってアメリカ古着のようなベースボールシャツを作ってしまうところが、このブランドのデザイナーの根の部分にあるストリートな感覚であり、欧州の老舗ニットメーカーとは一線を画すところです。
裾の空環仕上げなんて往時のヴィンテージレプリカのようなことを、こんな清楚な顔つきのリネンニットでやってのける、そこに痺れます。

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薀蓄抜きでも十分に佳い服ですが、小技に秘められた背景に思わずニヤリとしてしまう、そんなかつてのBoon少年にはより強くお勧めしたい逸品です。

オンラインストアはこちら→ グレー×ターコイズ/ インディゴ×ブラック

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ラジオでご紹介いただきました

本日、FMヨコハマ「E-ne!~good for you~」の中で当店をご紹介いただきました。有難うございます。

事前に簡単なヒアリングを行うだけで、限られた時間のなかリスナーがどんな店なのかイメージができるよう生放送で(しかもラジオですので喋りだけで)まとめあげる、レポーターの穂積ユタカさんのプロの技を目の前で堪能させていただきました。

放送直後に当店の警備会社の営業担当Mくん(店主の幼稚園と高校の後輩です)から「聴きましたよ~」と連絡が入り、公共の電波の伝わる分母の大きさを感じた次第でした。

なお、今回の取材は穂積さんのブログの一部でも触れていただいており、重ねて有難い限りです(リンク先の下の方にお進みいただくと当店の記事に辿り着きます)。

https://ameblo.jp/hozumix/entry-12010979300.html


北イタリアからの色男 ~ GUY ROVER/ カッタウェイカラーシャツ

「品質が高いんです」と表現するのは簡単ですが、何をもって定義するかによって、その言わんとする意味合いは異なってきますし、どのベクトルが正解ということもありません。

シャツひとつにしても、丈夫さを追求すれば自ずと柔らかさ、しなやかさを失いますし、また繊細さを追求すれば耐久性を犠牲にします。アメリカのワークシャツとナポリの手縫いシャツのどちらが良品かという比較は、同じシャツであっても土俵が違う不毛な議論です。
直接肌に触れるものでもあり、また日常生活の中でストレスなく愛用していただくには、そのバランスがどれだけ高次元でとれているかが重要となります。肌触りや着心地と、汗や汚れに対してのケアの考慮、ということです。
当店では丈夫さ、繊細さ、何であってもどこを向いていたとしてもそこに極端に偏りすぎず、かつ価格が適正なものを「上質」と定義しています。

その中でも最も色気という部分に重点を置いたものが今回入荷したイタリア北部の雄、GUY ROVERとなります。2ヶ月ほど納期遅延して、満を持しての登場となりました。

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イタリアにはFRAYをはじめもっと上のクラスと云われるようなシャツブランドもありますが、そこまで高級だと、シャツというものの概念からは逸脱した手工芸品の世界だと考えています。
ドレスシャツの世界では中堅という位置のGUY ROVERではありますが、それでもマシンメイドとしてはイタリア屈指と謳われる実力は伊達ではありません。

真面目でかっちりとした日本製ともまた違う柔らかで立体的な縫製、またイタリアならではの美しい発色の軽やかな素材使いによる仕上がりは、洒脱の一言です。

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いくつかある型をベースに厚い生地台帳から生地をチョイスして組み合わせる発注方法をとるため、同じモデルが当店以外ではほぼ存在しません(皆無とは言い ませんが)ので、もし画像をご覧になって少しでも琴線に触れるものがあれば、是非実物をお試しいただければと思います。

オンラインストアはこちら→ レッド×ネイビー/ グリーン×パープル


A change is gonna come ~ Pack NW/ HOBO TOTE

今回ご紹介のバッグは日本初上陸のブランドとなります。

Pack NW(Pack North West)の製品はワシントン州ベリンハムの帆の修理工場にて一点一点手作業で作られており、どこか懐かしい、暖かな雰囲気が魅力です。

もともとは帆の残布などを使用していたようですが、本格的なバッグの素材として限界を感じ、より適したものを用いるようになって現在の姿に至ります。

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当店入荷のHOBO TOTEは、ハンドル使いが特徴的です。
前面(ロゴ側)には長短2種が、背面には長さの調節可能な1本が配されており、背面のハンドルが長い状態で全面の長いハンドルを合わせれば肩掛けに、背面を短くして全面の短いハンドルと組み合わせれば手持ちになります。

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また、手持ちできるほど短くすると背面の余剰ストラップにゆとりができるため、ここを背負って簡易的なリュックにすることも可能です。
文章にすると煩雑ですが、現物を見ていただければ一目瞭然のつくりです(近頃特に文章力の未熟さゆえに同様の逃げに走りがちなのは自覚しています…)。

ロゴも何ともいえない温もりがあっていいですね。コーデュラナイロンの質感やMADE IN USAならではの素朴さとよく調和しています。

色バリエーションも豊富で、当店では5色ご用意致しました。各一点ずつですので、気になる色があればお早目にどうぞ!

オンラインストアはこちら→ Bluesky/ Burnred/ Midnight/ Ranger/ Silverdust


ズボンドズボン ~ BASISBROEK

寒い日もまだあったりしますが、それでも重厚なウールのコートやダウンジャケットは何だか相応しくないような時候になりました。

パンツも然り、ショートパンツはさすがにフライング気味としても、軽やかな素材の軽やかな着用感のものが気分です。
そんな中、ちょうどベルギーのBASISBROEKからいい塩梅のイージーパンツが入荷してきています。

一瞥では違いは判りづらいのですが、2型ご用意できています。

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コットンに若干のストレッチを入れたZELEというモデルは、しっとりとした手触りの生地感です。丈は8分、ウエスト部分は紐のみとなっています。
股上は深く、腰回りはゆったりとしていますが、裾に向かってやや強めのテーパードがかかっています。

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一方コットンシルク素材のSENNEはさらりとした質感で、9分丈となります。
こちらは通常のボタンとジッパーフライの仕様に加えて紐が仕込まれており、パンツの内部で締めることが可能です。
こちらも腰回りにゆとりを持たせつつテーパードをきつめにかけることで見た目のリラックス感を抑えています。

あくまで程度の話ですが、ZELEのほうがよりカジュアル色の強い仕様です。

とはいえ、どちらも極めて優しい履き心地です。
店主は若い頃に某著名デザイナー氏がどこかで発言していた「緩い服ばかり着ると顔つきまで緩んでくる」を心の片隅に常に留めています。
でもこれ、ほんとうに楽で…
服そのものはダボッとはしていませんので、「緩いわけではない、楽なだけだ」ということにしておきましょう。

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メイドイン薩摩 ~ RHYTHM

財布を筆頭に、市場には本当に多くの革小物が存在しますが、果たして上質でシンプルなものがどれほどあるかといえば、意外と少数ではないでしょうか。
あっても伝統的なものが中心で、ブランドの違いはあれ型のヴァリエーションはそれほど豊かではありません(それだけ普遍的な完成度の高いデザインが残った、ということでもありますが)。
そうなると、当店で取り扱っている服のようなクリーンなカジュアルに合わせるには、存在感が少々重厚すぎます。

一方でカジュアル寄りのものとなると、素材にユニークな加工を施したり、ごてごてと本質的ではない付加価値に走りがちで、長く愛用できそうなものはなかなか見当たりません。
料理に例えると、それが一概に悪いとは言えませんが、安い肉を美味しく感じさせるためにソース等にこだわる調理法であり、いい肉の佳さをどこまで表現できるか、ではないということです。

またはそれなりに上質な素材を用いて素材をそのまま活かしてはいるものの、あまりに雰囲気重視で使いづらい構造、というものも見られます。
デザイナーズブランド等で散見される傾向です。

そんな中、当店で自信を持ってお勧めできるのがRHYTHMの革小物です。
大好評のカタルタに続く、鹿児島クリエイター第二弾となります。

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国内でタンニン鞣しされた(タンニン鞣しとは?については、店頭にてお答えします)厚手の革を用いて、工房にて一つ一つ手縫いで仕上げたその作品は、手縫いといえど過剰な温もり感や粗野さはありません。
また、通常は生産時に避ける革本来の傷跡等を、もともとの個性であり魅力だとしてそのまま使用し、牛から貰った素材をできる限り余すことなく活用するのも特徴です。
ブランド名のRHYTHMも、命の鼓動や温もりがずっと伝わっていくように、という素材への感謝が込められています。

今回ご紹介の長財布「ZIP(L)」は、そんなRHYTHMの代表作であり、シンプルでありながらも独自の構造をもっています。
もとはオーダーメイド中心に手掛けてきたデザイナー兼つくり手の飯伏氏が辿り着いた、従来の枠を超えた財布の新しい形です。

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ぱっと見はポーチです。財布らしくはありません。

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上部のジップを引くと、両サイドに大きく分かれた収納部が開き、お札やカードがすぐに取り出せる構造です。
さらにその中央のジップは小銭入れとなっています。
パスポートも入ってしまう収容力ですが、ごつさは感じさせず、老若男女問わずお使いいただけます。

…この財布、文章でその使いやすさを表現するのが難しいです…
自分の文才の無さを棚に上げて臆面もなく書かせていただくと、これは一度店頭で見て、触って、そこで初めて魅力がご納得いただけるのではと思います。

この型以外にも同ブランドから小ぶりの折財布、カードケース、ペンケース、キーホルダーが入荷しています。
色バリエーションも型により3~5色ずつ用意していますので、そちらも合わせ是非店頭にてご覧ください。

オンラインストアはこちら→
長財布 Zip(L) ネイビー/ レッド
財布 Zip(S) ブラウン/ キャメル/ ネイビー/ レッド
カードケース Visit(W) レッド
ペンケース Penna ブラウン/ キャメル/ ネイビー/ レッド
キーホルダー Tag ブラック/ ブラウン/ キャメル


ORDER BORDER !

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開店後初のイベント告知です。

新潟県加茂市のファクトリーブランドG.F.G.S.さんのご協力を得て、3/28~4/5の期間Euphonica店内にて「ORDER BORDER」を開催致します。
文字通り、ボーダーシャツのオーダー会です!

生地、ベースとなる型、配色、縞の太さ、サイズを選ぶセミオーダー式となっていますが、なんとオーダーが入ると生地を編むところから開始します。
そのためお渡しまでひと月ほど時間をいただく(糸の在庫状況等により前後はします)ものの、それを待つ時間もオーダーの醍醐味ではないでしょうか?

以前EELのカーディガンについての文章で少し触れましたが、新潟はニットの産地として名高い土地です。
G.F.G.S.のボーダーシャツの生産についても、編み立て、整理、縫製はすべて加茂市とその近郊の熟練の職人さんの手で行われます。

もはやトレンドがどうこうというものでもありませんが、先日オリーブ誌が限定復活も果たすなど、90年代の空気感が一周回って新鮮な気分です。
当時ボーダーシャツはある特定の文化圏に於いてひとつの象徴でした。
ちなみに、店主はこの企画が動き出してから気持ちが高まりすぎて渋谷系とその周辺の音楽ばかり聴いています(笑)。

そうした気分的なものはさておき、この大量生産時代に背を向けてごくパーソナルなものづくりを、しかもラグジュアリーな嗜好品としてではなく普遍的なアイテムで行う、それは実は希少な試みで、そしてとても価値のあることだと思います。

イベント開催期間はちょうど桜の時期です。
当店の近くのせせらぎ公園ではお花見もできますので、それもあわせて是非仲町台までお越しください。きっと素敵な体験になりますよ!


あんしんパパ ~ DESIGN AGAINST TREND/ 3 is a pair

自宅では洗濯当番に勤しむ店主ですが、洗い物を干していると、どうしたわけか家族(誰とは敢えて申しません)の靴下が片方だけ出現することがしばしば起こります。

なぜ?と思うとともに、こんなことを繰り返したら片方が無くなっても気づかないよな…と危惧してしまうのですが、この靴下ならばその心配は無用です。

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デザインという手法を用いて様々な社会問題や文化問題と取り組むOnkar Kular Singh氏の「現代人の生活道具」と題したプロジェクトの中から生まれたこの靴下は、 三枚で一揃いとなっています。

我が家のようになぜか片足がなくなってしまったとき、足の形や歩き癖で片方だけがだめになってしまったとき、さあ予備の片足分の出番です。

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予備用にはフックが付属していますので、どこかに吊るして出番まで待機させてあげてください。

なお、コンセプチュアルなだけでなく、品質、履き心地は正統派です。そこは手を抜かず、日本の靴下工場で丁寧に編まれています。
懐かしさ漂うライン入りのデザインも含め、ただ靴下という観点でのみで見てもじゅうぶんに価値のある一足です。

オンラインストアはこちら→ モカ/ ジェイド/ オフホワイト/ グレー

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