僕の血は鉄の味がする ~ EEL/ アイアンシリーズ

EELのアイアンブルゾンとアイアンパンツ。
その名の通り、型崩れとは無縁の固くハリのあるシリーズです。

2015-04-10 16.37.26

ブルゾンは若干武骨なMA-1ベースのデザインではありますが、
ツイルの生地感やボリュームの出すぎないシルエットのため、トップガンな雰囲気はありません。
表記上はメンズサイズですが、丈も短く、全体的にやや小さめのつくりです。女性がこうしたマスキュリンなアイテムを女性らしく着ると素敵だと思います。

パンツは股上がやや深めの、テーパードシルエットとなります。

2015-04-10 16.41.40

履いてみると、ほんの軽い抜け感がありながらも脚のラインが綺麗に見えます。
これは前述の通り生地が固いため、履く人の体型に反映されすぎず、パンツ自体のラインが優先的に表れるためです。

ともにファスナーはスイスのririを使用しています。
ririはYKKに比べると若干手ごたえのある使用感です(YKKが非常に滑らかであるためで、ririの品質に問題があるわけではありません、念のため)が、ファスナーそのものが美しいのが特徴です。
こうしたパーツも、店頭で実物をお手に取った際にはご覧ください。

オンラインストアはこちらです→
アイアンブルゾン ブラック/ ネイビー
アイアンパンツ ブラック/ ネイビー


だからであったことも 蜃気楼真昼の夢 ~ Ballonet/ ソックス

当店は、服に関しては比較的落ち着いたものを中心に置いていますが、だからこそこういう靴下を合わせてもいいのかなと考えています。

1450266_1057906370891374_7793416970336272494_n

イスタンブール発のBallonetはこの鮮やかな色遣いや柄が特徴です。
これだけを見るとどうやって合わせるのかと思われがちですが、
他のアイテムで靴下と同じ柄を避け、また色合わせで少し気をつければ特に難しいことはありません。

10953376_1057907120891299_7822337345555237108_n

日本ではあまりトルコ製の衣料というのはイメージが確立されていませんが、靴下ひとつにしてもかのHappy Socksの生産もトルコで行われており、その技術力やセンス(たとえばウミット・ベナンはトルコ人です)への評価は世界的に決して低いものではありません。
Ballonetも然り、特にこの発色に関しては正直日本製ではなかなか表現できないのではないでしょうか。

ちなみに当店ではメンズのみの展開です。
この色、柄だからこそ、大人の男性にトライしていただければと思います。

オンラインストアはこちら→
BLOCK MINT(ミント)/ BLOCK BERRY(パープル)/ BLOCK LOVE(レッド)
DIAMOND SEA(ダイア柄ブルー)/ DIAMOND CHERRY(ダイア柄ブラック)


なよ竹の ~ GUILLAUMOND/ バンブーストール

フランスのGUILLAUMOND(ギヨモン)から、なんとも春らしいストールが届きました。

10956059_1057322494283095_2370023503121781695_n

竹ビスコースや綿などを混紡した素材は非常にさらりとした質感で吸湿性も高く、春から夏にかけて最適です。
生地感も、光沢の強いシルクより気取らず日常的にお使いいただきやすいのではないでしょうか。

エスニック柄ですが、フランス生産のためか土着的な雰囲気は薄く、都会的な配色となっています。

10940446_1057322504283094_5279806168623599196_n

写真ではサクラコートと合わせていますが、このようにプレーンなアイテムとの相性は抜群です。

当店はこういった商品紹介では敢えて金額を載せないようにしていますが、実はこのストール、お値段もかなりお手頃です…!

是非一度お手に取っていただければと思います。


「具体的には」 ~ カタルタ

文章で説明すると非常にややこしそうな代物ですが、
一度プレイしてみるとすぐに新鮮な驚きを感じていただけるのではないでしょうか。

10968546_1056913130990698_8763585614771491566_n

この「カタルタ」は勝敗を決める一般的なカードゲームとは少々趣を異にします。
トランプに接続詞や副詞がひとつずつ印刷されており、プレイヤーが交互に出しながら話を構築していく…わかりづらいですね。
遊び方はひとつではありませんが、一番簡単と思われるやり方の例を挙げます。

AさんとBさんが遊んでいると仮定してください。
まず、「昔々、あるところにおじいさんとおばあさんがすんでいました」というところから始めます。

よく切られた山札をプレイヤーが交互にめくっていきます。

まずAさんが引いた札は「本当は」でした。
Aさんは「”本当は” おじいさんはおじいさんではありませんでした」と即興で話を繋げます。
それを受けてBさんが引いた札は「もし」。
BさんはAさんが繋げた話に対し、「”もし” おばあさんがこのことを知ったら、おじいさんはたいへんなことになります」と繋げました。
それを受けてAさんは…

こうして、お互い予期しない方向に物語が進行していきます。
このプロセスを楽しむ遊び方です。

店主が自宅で6歳の娘とよく遊ぶ方法をあくまで一例として挙げましたが、このほかにもいろいろな楽しみ方があり、オリジナルのルールを作っても面白いと思います。

当店では通常の「スタンダード」と、言葉が易しく、かつ物語性の高い「こどもカタルタ」の2種をご用意いたしました。

このカードセットは鹿児島発ですが、ここ数年、鹿児島は新しいクリエイターが次々と出現し、面白いことになっています。
Euphonicaでは今後も鹿児島に注目し、横浜ではまだあまり知られていない素敵なものづくりをご紹介していきたいと考えています。


あいまいな日本の私ですが ~ Waltz for rolca

当店の品揃えの基本方針としては、男女差が曖昧で、メンズの小さいサイズを女性に提案、という形をとらせていただいています。
ただそれは性差の否定というよりも、女性が男性的なアイテムを身に着けることで逆説的に女性であることが引き立つのでは、という観点もあってのことです。

とはいえ、さすがにそれだけだと店内があまりにもメンズショップ然としてしまうため、ボリュームは少ないながらも女性専用アイテムはご用意しています。

現在、Euphonicaでは純然たるレディースブランドとしてはrolcaのみを展開しており、今回ご紹介のWaltz for rolcaはその中でもややかしこまったスタイルのブランドとなっています。

同型で黒とモノトーンのギンガム2色があり、いずれも素材は綿/麻/ポリウレタンですが、織りだけでなく配合率が異なります。

2015-04-24 13.51.09
黒は麻が多く、ポリウレタンは控えめのため、素材感がより出た生地です。これにより過度にフォーマルにはならず、汎用性が広がっています。もちろん、シンプルで清楚なデザインですので、くだけた印象は与えません。

2015-04-11 13.12.51
一方ギンガムは黒に比べ綿とポリウレタンの含有率が高いため、比較的表情を抑えた生地感となっています。生地の質感だけをみれば黒の方よりもむしろドレッシーかも知れません。

なお、この黒と同素材でノーカラーのジャケットもご用意しています。それぞれ単品でのご使用はもちろん、セットアップでお召いただくとよりフォーマルな印象となり、春の行事などにも有用ではないでしょうか。

Waltzだけでなく、カジュアルなメインラインであるrolca on the notesの商品も今後入荷致しますので、そのころにはもう少しはレディースも扱っている店という体裁が整うかなとは思います。
現在でも、店内に入られた女性のお客様から「あれ、ここメンズのお店ですか?」としばしば尋ねられる状態ですので…

オンラインストアはこちら→ ブラック/ ギンガム


ニットなスウェット ~ EEL/ エンボスパーカー

ご来店いただいたお客様の手に取られる頻度が高いパーカーです。

10923561_1055080674507277_5136133277811621536_n

ぱっと見は胴部分がケーブル編みのようですが、
エンボスパーカーの名の通りスウェット地に加工した素材となっています。

これにより、ともすればスポーティーになりすぎなスウェットパーカがとても上品な雰囲気になりました。
この程よいツイスト加減が、EELはほんとうに巧みだと思います。

スウェット地自体もふわっとした手触りで、
ごわつき感はありません。
どこをとっても優しいパーカです。

当店にはグレーとネイビーが入荷しています。

10450822_1055080677840610_6545209889760191271_n 10258746_1055082184507126_2266172198498369046_n
グレーは全体的に同じトーンですが、
ネイビーはエンボス地とリブ部分が濃く、
ヴェストを重ねたような顔つきになっています(写真よりも濃淡ははっきりしています)。
どちらもどちらの良さがあり、甲乙つけがたいですね。


『港北経済新聞』掲載のお報せ

港北経済新聞さんにご紹介いただきました。
こんなまだ何者かもはっきりしない当店を取り上げてもらえるなんて、有難いことです。

それにしても、自分が話した内容が第三者に編集されるのって、なんだかとても新鮮ですね…
こうして客観的にまとめていただくと、人への伝え方について改めて考えさせられて、勉強になります。


初日を終えて

10426210_1053837384631606_8664673830605046539_n

幸い大きなトラブルもなく初日の営業が終了しました。

昨日のレセプションでは予想以上にご来場いただき、幸先の良いスタートを切れたと思います。ほんとうに有難うございました。

本日も不安ではありましたが、懐かしい顔が次々と仲町台まで来てくれたおかげもあり、あっという間の一日でした。

ほんとうに人に助けられっぱなしだなあと思う次第です。

ここからがいよいよ本番、気にかけていただいた方々を幻滅させることのないよう、日々勉強し、成長していきたいと思います。

改めて、これからも宜しくお願い致します。

DSC07734


仲町台ってどんなところ?

仲町台といっても、おそらくほとんどの方には馴染みがないと思われます。
横浜市の北部に位置する小さな町です。

当店は仲町台駅から徒歩1~2分の場所ですが、そこまでは車道がなく、ちょっとした広場を抜けて石畳の道沿いに位置しています(町自体が人の歩くエリアと車の通るエリアが完全に分断されている構造です)。
10931452_1052581704757174_8962742039466784245_n

そのまま直進すると長い緑道に当たり、
この通りを少し歩けばせせらぎ公園という大きな池のある公園に出ます。
10906427_1052584461423565_7707053725780301699_n

ここには「にわとりを放さないでください」という目を疑うような立て看板があり、
10423939_1052582508090427_1713471247908597472_n

これだけでもカントリーっぷりが伝わるのではないでしょうか。一般的な横浜のイメージとはだいぶ乖離がありますね。

美味しいごはん屋さんも多く、住むにはとても気持ちのいい町です。
いわゆる港北ニュータウンらしい商業的便利さには少々欠けていますが、それゆえの落ち着いた雰囲気が魅力でもあります。
当店にお越しの際は、是非近隣を散歩してみてください。

1380388_1052587221423289_5857257065215498935_n


アイルランドの少女が歌う ~ James Mortimer/ アイリッシュリネンシャツ

アイルランドから美しいリネンシャツが届きました。

2015-04-13 11.01.20

19世紀より工芸品としてのシャツを一枚一枚仕立て続ける
James Mortimerが想定より早く仕上げてくれて、
おかげで開店に間に合いました(笑)。

当店で扱うシャツはもちろん店主が吟味を重ね、
すべて自信を持ってお勧めできる逸品揃いと自負していますが、
そのなかでも特に頭一つ抜けたのがこの子たちです。

世の中にはFRAYなどもっと高級なシャツも確かに存在するものの、
現実的にこのJames Mortimerとこれから入荷するGUY ROVERが
とくにカジュアルパーパスとしては価格帯、品質ともに臨界点ではないかと考えています。

総合的な精密さでは日本製に軍配が上がるかも知れませんが、
「そこにそんな凝るとは!」という欧州ならではの感性はやはりなかなか真似できないものがあります。
この前立ての裏の美しさなどは、流石と唸るばかりです。

2015-04-13 10.59.30

男性用としては白とロイヤルブルー、女性用としては同じく白に加えクールブルーとフューシャピンクをご用意致しました。
いずれもアイリッシュリネン地ならではの素晴らしい発色です。
もともとなめらかな風合いですが、洗濯を重ねると生地が柔らかくなり質感がさらに優しくなるうえ、この色も少しずつ褪せてこなれた風合いになっていきます。

脇の縫製がダブルになっているなど、こう見えてかなり耐久性を重視したつくりになっており、長く愛せること請け合いです。

2015-04-21 13.59.01

オンラインストアはこちら→ ホワイト/ ロイヤル/ クールブルー/ フューシャ

保存