若草物語 ~ HAVERSACK/ 丸襟シャツ

涼しくなったり嵐になったり清々しく晴れたりと、日々絶えず変化を繰り返しながら、横浜も初夏に向かっているようです。

そんな中、店頭で注目度が上がってきているのがこちら。

白いオックスフォードに

若草色のリネン、

同じくリネンでネイビーのギンガムチェック、

と各種素材でそれぞれ異なる雰囲気を楽しませてくれる、ハバーサック定番の丸襟シャツです。

同ブランドが当店に初めて登場したときなど、同型は何度かこのブログでも紹介していますが、実はそれ以外にも紹介前に完売してしまったものなどがありまして、毎シーズン継続展開を行っています。

今季もすでに動き始めていますので、無くなる前に書かねば、と思った次第です。

首元のチンストラップや

アンティークを彷彿させる前立てなど、

仕様はいつも通りといえばいつも通りなのですが、説明の洩れていた箇所として、少し前に紹介したniuhansのシャツ同様のスプリットヨークが挙げられます。

肩ヨークの生地を中央で接ぎ合わせるようにして向きを斜めに配すことでフィット感や運動性を高める仕様です。

少し変わった形でありながら、一度袖を通せば唸ってしまう、それはデザインの特性だけでなくこうした細かい部分もきちんと気を配り、徹底的に作りこまれているからです。

今後も変わらず別柄別素材で展開を続けていきますが、この色が、この素材が、という方は是非お早めにどうぞ。

オンラインストアはこちら→
オックスフォード ホワイト
リネン グリーン/ ネイビーギンガム


ふたりの証拠 ~ MOSODELIA/ Christophe

桜花はほぼ散り切って、仲町台はすっかり若葉色に染まりました。

春も本番、このままいけば初夏もあっという間でしょう。

となると軽快なカットソーがだんだんと気になってくるもの。

そこでモソデリアからいっぷう変わったプルオーバーの登場です。

その名も”Christophe”、クリストフといえば一般的に思い出されるのは彼ですかね。
https://www.youtube.com/watch?v=W-oFqCVNnbM

そんな北欧を彷彿させる名の通り、彼の地の民族模様が載った布帛を袖に配した、ハイブリッドなデザインとなっています。

この袖の生地はテンセルとスイスコットン混成の”テレス”です。
さらりとした柔らかな肌触りはこれからの時期に快適至極でしょう。

一方胴部分もまた上品な艶となめらかな質感を誇る新彊の超長綿を編み立てた天竺を採用しています。

これらの組み合わせゆえ、素肌に快く、着心地はすこぶる良好です。

その品質と、一枚だけで様になり、大人の着用に堪え得るデザインが合わさればあとは何を求めましょうか。

悩むべきは黒かブルー、どちらにするか、それだけです。

オンラインストアはこちらです→ ブラック/ ブルー


たとえばそう ひたすら一本の愛を君に ~ KIMURA/ yoke_1_L.S.

その独創性豊かなデザイン、美しい仕上がりで、袖を通した方に驚きを与えるKIMURAのシャツ。

今年もKIMURAらしさに満ちた新作が届きました。

ヴィンテージのダービージャケットに着想し、背面のヨーク(切り返し)をそのまま延長してシャツ自体を一周させ、その下から袖が付けられた仕様です。

KIMURAのシャツは、すべてアトリエでデザイナーの木村さん本人によって仕立てられています。
それをふまえた上でこのシャツを眺めてみると、その労力におののくばかりです。

背面にはギャザーが寄せられ、運動性を確保するのみならず、ふわっとしたシルエットを生み出しました。

下半分は逆にオーソドックスな仕様で、それが却ってこのヨークを引き立てています。

これから一層暖かくなり、上着を脱いでシャツ一枚となる時候へ変わっていきます。
いつものシンプルな装いにほんのひと振りのスパイスを加えたい、そんなときに最高の手助けとなってくれるのではないでしょうか。

オンラインストアはこちらです


メディア掲載のお報せ ~ FACYにて店主登場の対談記事が公開されました

FACYにて、店主とYOAKデザイナーの広本さんが対談した記事が公開されました。

「コンセプトは”シャツとジャケットに合わせるスニーカー”」。話題のブランド『YOAK』の魅力

店主自身が愛用し、店頭でもご好評いただいているYOAKのスニーカー、

その魅力を少しでも作り手ご本人から引き出せていたら幸いです。

どうぞご覧ください!

YOAKのスニーカーについてはこちらからどうぞ


思春期に 少年から大人に変わる道を探していた ~ EEL Products/ 青年パンツ

パンツに於きましてEEL Productsの定番といえば少年パンツの名を挙げる方は少なくないでしょう。

遠く韓国からもお問い合わせをいただいたことがあるほど名の通ったこの”少年”、実はこの春ひそやかに大人の階段を上っていました。

ゆったりした腰回りからきゅっと裾に向かって絞り、丈も短かった少年は、すとんと真っすぐ落ちるシルエット、フルレングス丈へと成長しています。

綿100%とは思えないとろみのある生地が、その落ち具合をより引き立てました。

ポケット内布など、裏も綿素材を用いており、蒸し暑い時期もべたべたしません。

全体として薄手で風通しよく、快適な穿き心地です。

なお、腰にはアジャスターが設けられています。

いつまでも少年の心は持ち続けていたいものですが、ただのピーターパンではいられない、そんな方に相応しい一本ではないでしょうか。

オンラインストアはこちらです→ ブルー/ ネイビー


メロン記念日 ~ James Mortimer

当店開店時から、春に欠かせないのがEEL Productsのサクラコートと、このJames Mortimerのリネンシャツです。

毎年たいへんご好評いただいているコンフォートフィットのレギュラーカラーシリーズ、今年はいつもの白と

当店初登場の”メロン”を提案致します。

なんとなくメロンというと浅い緑色を想起してしまいがちなもの。
しかしこちらは夕張メロン的といいますか、しっとりとした柑子色となっています。

優しい色調で、シャツのやわらかなデザインととても好相性ですね。

昨年より若干価格が落ち着きましたが、為替によるもので品質はまったく変わっていません。

前立て裏の独特な縫製仕様、

両脇の鮮やかなガセット(アイルランドの国の色である緑)など、そのままです。

あまり見かけない色ということもあり、早速オンラインストアでも店頭でも気にされる方がちらほらといらっしゃいます。

一度着ると病みつきになるシャツゆえ毎年買い足される方が増えていますが、そうしたリピーター様はもちろんのこと、良質なリネンシャツの魅力をふんだんに感じられるという点で、初Mortimerとしてもお薦めできます。

どんどん暖かくなる時期です。
是非今のうちに。

オンラインストアはこちらです→ ホワイト/ メロン


君の笑顔をずっと守りたい 夢のような時が過ぎても ~ EEL Products/ セキュリティデイバッグ×OUTDOOR PRODUCTS

昨年人気を博したEEL Products初のデイパック、”セキュリティデイバッグ”が、グレードアップして再登場しました。

今回、なんと生産をかのOUTDOOR PRODUCTS(以下OP)が請け負っています。
ちょっと意外なコラボレーションですね。

かつてはアメリカ本国(余談ながら、店主は中学生時代アメリカ製のOPデイパックで通学していました)、現在はほとんどのモデルをベトナムで製造しているOP社ですが、このモデルは日本国内の工場で生産されています。

OPといえば、このセキュリティデイバッグを例に挙げるまでもなく、シンプルなデイパックの元祖とも言えるブランドです。

そんなOPらしさは随所に現れ、まず素材は薄手の軽量なポリエステルから、全体が頑強なコーデュラナイロンへと変更されました。

耐久性だけでなく剛性も高まり、ファスナーを開閉時に噛んだりするトラブルも軽減されています。

もちろんEEL Productsのこと、ただOP製のダブルネームで終わるはずはありません。

“セキュリティ”の名の由来であり、最大の特徴である底面のポケットは前モデルより変わらずに受け継がれています。

RHYTHMOSのZip(L)も余裕で入る収納スペースが設けられており、右肩にショルダーハーネスをかけたまま財布などを出し入れするのに便利なだけでなく、スリ被害なども軽減してくれます。

本体背面には書類やノートPCを収められるポケットが内蔵されました。

なお、外ポケット内部にもペンなどを入れるオーガナイザーが設けられています。

前回モデルの佳さをそのまま残しながらも、専業メーカーの手を介すことで純粋にバッグとしての完成度を高めた逸品です。
気になる方は、是非店頭にてお試しを。

オンラインストアはこちらです→ ブラック/ ネイビー


美熱少年 ~ RICEMAN/ Pullover Shirt

春、そしてもうその先の季節の匂いすら漂わせてくる爽快なノーカラーのプルオーバーシャツです。


RICEMANの春の新作は、綿麻混の清涼な生地で仕立てられています。

どこか朴訥さすら感じさせるアーシーなチェック柄ですが、襟や裾のガセットに別生地が配されることで全体の印象が程よく引き締められました。

シルエットはやや細めです。
あどけなさ、甘さのあるデザインでもありますので、柔和なタイプの細身の方には特に似合うのではと思われます。

いよいよ明日から4月、完全に春も盛りに入りました。
そろそろこうした服を手に取るのにいい頃合いかも知れませんよ。

オンラインストアはこちらです→ ベージュ×ネイビー/ グリーン×ネイビー


藍より青し ~ niuhans

先週雪が降ったのが嘘のような連日の心地好い暖かさに、身も心も弛緩して止みません。

店の前の街路樹も、心なしか例年より早く萌え始めました。

この陽気もあってか、だんだん薄手のカットソーやシャツをご覧になる方が増えて参りました。

各ブランドからもそれに応えるように続々と入荷が続いていますが、niuhansからもいろいろと届いておりまして、今回はその中からシャツを紹介致します。

艶やかな光沢を湛えたタイプライターの春めいた一枚と、

昨年ジャケットに用いられご好評いただいたサウンドクロスを用いたシャツです。

先に挙げたタイプライターはインディゴをロープ染色した60番手単糸を高密度に織り込んだものです。
同じように糸を染色するジーンズ同様、着用と洗濯を繰り返すことでアタリが発生し、抑揚のついた味わい深い風合いへと変化していくことでしょう。

水牛の角を削って成形した乳白色のボタンがまた、生地の雰囲気によく合いますね。

ぱっと見だと判りづらいのですが、バックヨークが真ん中で分かれ、左右の生地が斜めに配されています(スプリットヨークと称します)。

肩から腕に向かって織り目が斜行することで、平織り生地ながらわずかばかり伸縮性が生まれ、フィット感と耐久性が高まる一方で、決して効率的とは言えないディテールのため、高級なシャツに用いられる仕様です。

女性、または小柄な男性に適したサイズ1のみご用意しました。

一方のダークネイビーのシャツ、このサウンドクロスもタイプライターの一種で、指を滑らせたり鋏で裁断すると鳴くような音を立てることからこの名前が授けられました。

強いハリを持った高密度生地で、この凛とした表情を活かすべく、胸ポケットすら省かれたミニマムなデザインでまとめられています。

そこにひっそりと織り込まれた、小振りの襟の角度であったり、着用時のシルエット、細やかなディテールの積み重ね(ちなみに、先述のインディゴタイプライター同様、スプリットヨークになっています)が、ただシンプルなだけでない、ああ、niuhansだなと溜息の洩れる寡黙な美しさを生み出しているわけです。

こちらはメンズサイズのみの入荷となっています。

どちらも言葉による説明や絵面ではその佳さがなかなか伝わりにくいシャツです。
しかし一度袖を通していただければ、余計な売り文句など不要であること、ご納得いただけることでしょう。

オンラインストアはこちらです→
Indigo typewriter Cotton Long Sleeve Shirt
Sound Cloth Cotton Long Sleeve Shirt


きっと 想像した以上に 騒がしい未来が僕を待ってる ~ EEL Products/ サクラコートkodomo

春の風物詩ORDER BORDERも無事幕を閉じ、横浜はますます春爛漫な様相を見せています。

例年以上の極端な寒暖差が影響しているのか否かは存じ上げませんが、いつもより早咲きの桜が仲町台の緑道を彩って、麗らかな快晴を一層心地好いものにしてくれました。

桜といえば、サクラコート。

言わずと知れたEEL Productsを代表するスプリングコートの名品で、今年も当店ではすでにXSをわずかに残すのみとなっています。

そんなところに、可愛さ爆発のこんな子たちがやってきました。


店頭に吊るすだけで笑みもこぼれる、子供用サクラコート、その名もサクラコートkodomoです。

以前触れたように、今年EEL Productsブランド発足15周年を迎えました。
それを記念して作られた限定品となります。

表地の馬布やボタンなど、素材のほとんどは大人用と同じものを用いています。
自分でのボタンの留め外しに慣れていなくても、比較的チャレンジしやすいのではないでしょうか。

裏地はオリジナルより軽快な薄手の平織り布に変更されていますが、ちらりと覗く白、という仕様に変更はありません。

袖はそのままでも捲ってもキュートに着られます。

基本構造も大人用とほぼ同様ですが、サイズに伴いボタンの数を減らしたり、またお子様の成長にある程度対応できるよう、袖付けがラグランスリーブに変更されています。
2人のお嬢さんをもつブランドディレクターならではのリアルな発想です。

ブルーはMサイズ(110cmくらいに相当)、ウォルナットとスミクロはL(120cmくらいに相当)をご用意しました。

親子でお揃いもよし、あるいはお子様だけの特別な一着としてもよし、自分では着られないのに、いろいろと考えるだけで幸せになるコートですね。

オンラインストアはこちらです→ ブルー/ ウォルナット/ スミクロ