かのイヴ・サンローラン氏は自らがジーンズを発明できなかったことを
唯一の後悔として挙げていたと聞きます。
現在世界中で着用されるあらゆるジーンズも、
リーバイスの501というオリジナルの存在そのものを超えることはできません。
オリジナルを生み出す、というのはそういうことです。
ポロシャツも然り、ルネ・ラコステが生み出した鹿の子素材のポロシャツの
立場を脅かすものは存在しません。
当店でも扱っている、名品中の名品です。
けれどそこで止まってしまいオリジナル原理主義に陥るのも勿体ないことです。
超える超えないは別として、501やラコステではできないことはあるはずです。
鹿の子素材のポロシャツは元々がテニスウェアであるため、
ともすればスポーティーになりすぎるきらいがあります。
そこをどう品よく落とし込めるかが、つくり手の力量の問われる場面です。
EELのG45POLOは、それに対するひとつの名解答ではないでしょうか。
鹿の子でなくコットンニットを用いていますが、
超長綿ギザ45で編まれたこの生地は美しい光沢と滑らかな質感、鮮やかな発色を誇ります。
当店では無地で2色、切替し配色を2柄を展開します。
厚ぼったくはありませんがテロテロな薄さでもありませんので、
躊躇することなく日常使いで着ていただけます。
素材使いだけでもだいぶ上品な仕上がりとなっていますが、
襟も身頃とのつなぎ目付近の編みを変えており、
ここが台襟の役割を果たして首元がぺたっとせず肉感的に立ち上がります。
これにより、ジャケットのインナーとしてより使いやすくなる効果もあります。
服のデザインといえばぱっと見て判るものをイメージしてしまいますが、
ほんとうにきちんとしたデザインはこういうことという好例です。
色によって展開に違いはありますが、女性サイズのXSから男性のLまで幅広く揃えました。
こういう地味ながら細部まで気を使って作られた服を、多くの方に触れて知っていただければと思っています。
オンラインストアはこちら→ ブルー/ ネイビー/ グレー×ホワイト/ ブラック×ライム