冒頭から個人的な話で恐縮ですが、最近気持ちが洞窟だとか荒野だとかに向きがちで、洋服屋なのに感性の世界から少し遠ざかりつつありました。
これはいかんと思っていたところ、学生時代からファンだったマッツ・グスタフソンの個展が恵比寿MA2 Galleryで行われるという情報を知り、定休日に展示会の流れで立ち寄ってきた次第です。
4階はヴィンテージ家具屋さんとの合同企画になっていたらしく、グスタフソンの作品と名作家具が見事に調和していました。
判る範囲ではプルーヴェ、モーユ、ジャンヌレ…
その後家内と合流するため徒歩で品川に移動したのですが、道中にちょっとしたトマソン物件が。
2階にご注目ください。
そんなわけで、最近欠けていた何かを補給して参りました。
さて、本日店内を見渡せば、こうしたアート(最後のトマソン物件は別として)に近しい性質を帯びたモダンな時計が入荷しているではありませんか。
INSTRMNTより、お馴染み#01シリーズに加え、新型”K”シリーズの登場です。
01については過去ご紹介していますので割愛しますと、このK、01をベースにしながらもさらにその要素を研ぎ澄ましたものに仕上がっています。
最大の違いはベルト。
使い込むほどに味わいの増すジャーマンレザーを使用した01に対し、Kはヴィーガンの方でも安心してご利用いただけるイタリア製のラバーが採り入れられています。
そしてこのラバーベルト、もうお気づきかも知れませんが、穴が開いていません。
ご使用前に、ご自身の適正な箇所のみ穴を開ける必要があります。
なお、裏面には補助穴が開いていますのでご安心を。
この仕様により、余計な穴がなく使用時にきわめてミニマムな印象を与えます。
もともと虚飾を削ぎ落としたデザインが特徴のINSTRMNTですが、まさかここまでやるとは想像が及びませんでした。
現実的な生活に溶け込む実用品としての品質をしっかりクリアしたうえで、組み立て作業をはじめとするその手間そのものに感覚的な要素を持ち込む、そのバランス感に惹かれて止みません。
オンラインストアはこちらです→
Kシリーズ
K-31(ブラッシュドシルバー×ライトグレー) / K-61( ガンメタル×ミッドグレー)/ K-100(ブラック×ブラック)
01シリーズ
01-A(ガンメタル×タン)/ 01-B(ピンクゴールド×ダークブラウン)/ 01-D(ブラック×ブラック)