南関東を直撃した昨夜の台風、市内の中では比較的影響は軽微だったとはいえ、仲町台でも至る所で倒木を見かけ、その破壊力を再確認させられています。
各路線、車道、交通機関全体には甚大な影響が出ているとか。
関係者の皆様のご苦労には頭が下がります。
本日は台風一過で異様な暑さに見舞われていますが、それでも嵐で叩き落されたどんぐりや栗の青い実の多さから、秋の気配は確実に色濃くなっているようです。
ということで、昨年NIKKEI STYLEでさらにその名が広く知れ渡り(その節は有難うございました)、今やKESTIN HAREの代表格となりつつあるSTAC BLAZERの今季バージョンをご紹介しましょう。
ケスティンの19AWのテーマは”IN HIGH PLACES”。
スコットランドのハイランド地方の町フォート・ウィリアムにほど近い場所にて山岳ガイドであるミック・タイ氏が個人的に収集した山岳関連のアーカイブ(Scottish Mountain Heritage Collection=SMHC)が収蔵されており、そのなか、就中登山の黄金時代とも呼ばれる1970年代の登山家の装備品などから着想したコレクションとなっています。
基本となる色調は60~70年代の山岳地帯の自然環境をもとに構成され、スコットランドの荒涼とした風土を彷彿させます。
当店ではすでに3シーズン目を迎えるSTAC BLAZERもまた、どこか悲哀を帯び、荒涼とした景観が聯想される素材や色に置き換えられることで、また新たな一面が引き出されました。
乾いた風合いのコットンナイロンで、それほど厚みはなく、今の時期から秋全体、また春などに便利な素材感です。
袖裏には生成りのコットン生地が張られ、防寒性を高めるのみならず、袖を折り返したときの表情にも変化が生まれるようになりました。
ウールとコットンをブレンドしたツイードのような質感の生地で、ほどよい硬さ、ざらつきがとても魅力的です。
STAC特有のワークジャケット調ポケットも、この素材に変わることで歴史の重みのような印象すら与えます。
ピートといえばスコッチウィスキーを造る工程でしばしば用いられるものでもあり、この選択に酒好きケスティンの嗜好が垣間見れますね。
意識的か無意識なのか、前シーズンのコレクションからの自然な連動にニヤリとさせられます。
そういえば、昨年の秋冬のテーマはスコットランドの山小屋文化でした。
なんて、ずいぶんと脱線しましたが、どちらもこまごました予備知識など不要なほど使い勝手に優れた、良質なジャケットです。
毎回人気のモデルですので、まだサイズの揃う今のうちに是非ご検討ください。
オンラインストアはこちらです→ ブラック/ ピート