writtenafterwardsにはセカンドラインが存在します。
それが、written by(リトゥンバイ)。
当店で取り扱っているものはまだしも、ほとんどの型が日常生活に適さないメインラインにくらべ、こちらではやや現実的な服の展開を行っています。
…とはいっても、そこはリトゥン。
ただのリアルクローズで終わらせる気はないようです。
実際、その明確な線引きについてデザイナーの山縣さんに伺ってもなんとなく曖昧な雰囲気が滲み出るばかりで、こっちはこっち、とはっきり区分けしてはいない様子。
現に、昨年秋に上野公園で行われたファッションショーでも、ごく自然に両ライン混ぜ込んで用いられていました。
そんなwritten byの当店での初披露となるのは、1型2素材3色。
どことなく愛嬌漂う、ボリュームを持たせたダブルブレストのジャケットです。
“Work Jacket”と名付けられてはいますが、それほどワーク色は強くありません。
体育館マットは意外とカラーバリエーションがあるそうで、この赤(朱色に近い色目です)も、生地をそのまま使用したとのこと。
独特の剛性感があり、また当然のことながら強度にはたいへん優れた素材です。
春や秋の羽織ものとして、きっと大いに活躍してくれることでしょう。
ケナフ、この一年草は生長が早く、またその際大量の二酸化炭素を吸収するため地球温暖化防止の一手としても着目されているのですが、一般的には木材パルプに代わる紙の材料として知られていますね。
布の材料としての歴史も古いようで、古代エジプトでミイラの着衣にも用いられていたことがあるとか。
そうはいっても、衣料用途でこれほど厚くすることはないのではないでしょうか。
鎧でもあるまいし、信じられないほど厚く、硬く、重い。
その猛々しさは、織っている最中に何度も機械が止まってしまうほど。
さらに、独特の匂いやざらついた肌触りは、綱引き用のロープを思い出させます。
はっきり言って、着心地はきわめて悪く、どこをとっても合理的な要素は一切ありません。
もちろん防縮加工なんて一切施されていませんから、洗うと激しく縮みます。
ここまでされたなら、とことん付き合います。
洗い加工済みのものも同時入荷です。
手計測ですが、着丈でなんと6cmも縮んでいました。
しかし、この凄まじく圧倒されるほどの迫力に溢れた存在感は、まさに唯一無二。
相対的価値観に基づく正しさを蹴散らします。
良いか悪いか以上に、好きか嫌いか、そこで判断してください。
もし魂に触れる何かを感じたのであれば、必ずや絶対的な一着となってくれるはずです。
オンラインストアはこちらです→
Work Jacket(体育館マット) ベージュ/ レッド
Denim Work Jacket ナチュラル/ ナチュラル(ウォッシュ)