くもにのったたねを咲かせた双子は、いったい雲の上の花畑でどんな服を着ているのでしょうか。
その答えの一つがこのPeasant Coatです。
太陽が近いため陽射しが強い温暖な環境ですから、直射日光を避けつつ涼しい素材が望ましく、ゆえにこのコートは軽やかなリネンの生地で仕立てられました。
この柄は一般的にグレンチェックと呼ばれていますが、これはスコットランド北部インヴァネス州ネス湖のほとりアーカート周辺のGlen(峡谷)で織られていたことに由来、言うまでもなく雲は谷でないわけでして、すなわちこの柄はクラウドチェックと名付けられています。
襟や袖には生地の柄を邪魔しない程度にパイピングが施され、全体の印象がきりりと引き締められました。
先ほどインヴァネスの名が出ましたが、このコート自体もいわゆるインヴァネスコートの仕様が取り入れられており、たとえば肩にかかる大ぶりのケープは、もともと雨天時にバグパイプを守るためのもの。
このコートでは、バグパイプでなく種などを入れられる胸ポケットを保護しています。
このように雲上の気候の変動を考慮した設計は両脇のポケットにも及んでいます。
風が強いときなど、コートのボタンをすべて留めた状態でも中に着たジャケットやパンツのポケットを使うことが可能な貫通式となっています。
クラシカルで幻想的、アシードンクラウドらしさが存分に発揮された素敵な一着です。
店頭でもご覧になる方の多いコートゆえ、気になる方はお早めに。
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