毎シーズン楽しみにしている方の多いリュトモスの季節限定色。
今季は、デザイナーである飯伏さんが旅したアメリカ南西部-察するところニューメキシコあたり-の景観に着想した、淡い桃色”タオス”としっとりした紺色”ピエドラ”、この2色がシーズンカラーとして発表されました。
“タオス”(Taos)はもともと色を指す言葉ではなく、ニューメキシコ州中北部の町名です。
現地のネイティブアメリカンが話す北部ティワ語では「赤い柳の渓谷の口」を意味するȉałopháymųp’ȍhə́othə̀olbo、あるいは単に「村の中」tə̂othoと呼ばれ、後者の音韻からスペイン人がTaosと呼びだしたそうです。
ここで有名なのが11~15世紀ごろのあいだに建てられたとされるネイティブアメリカンの歴史的な集合住宅(なんと、まだ現役だとか!)、
その彩りに着想したのかどうかは定かではありませんが、あたたかみのある、佳い色ですね。
素材の持つ本来の風合いを損なうことなく、質感があまり変わらないように仕上げられた革で、ゆっくりと、穏やかに馴染んでいきます。
できるだけ財布を綺麗な状態に保ちたい方にお薦めです。
一方の”ピエドラ”(Piedra)、こちらはおそらく町の名ではなく、スペイン語で”石”を表します。
こちらも推測に過ぎませんが、強い日差しとの美しいコントラストを描く、山や岩の深い青さから名付けられたのかも知れません。
やわらかなシボ革で、先述のタオスと対照的に、使い込むほどどっしりとした奥行きのある艶が生まれそうです。
どちらもそれぞれの魅力に満ちた素敵な色ですから、お好みでお選びいただくに限ります。
毎度すぐに完売してしまうシリーズゆえ、どうぞお早めに。
オンラインストアはこちらです→ タオス/ ピエドラ