今やすっかりお馴染みとなった狂気の肌着ブランド、Olde Homesteader。
いつしか自然と呼ばれるようになった下着の魔人という愛称も、じわりじわりと当店のお客様に拡がりつつあります。
その特徴は言わずもがな、一度着れば病みつきになる着心地、高い耐久性、そして”匂い”。
ディレクターである福原さんの趣味嗜好がこれでもかとばかり詰め込まれたユーロアンティークの芳香は、現代に生まれたまっさらな新品であるにも拘わらず、半世紀以上前から存在していたような迫力に満ちています。
祐天寺のアトリエであるOLDE THINGS(昨年6月に行われたItheのイベントでもお世話になりました!)から生み出されるその濃厚極まる下着の世界は、これからもずっとわれわれを楽しませてくれるはずです。
さてこのOlde Homesteader(以下OH)、それが魅力であると理解していても、あまりの圧力ゆえに人によっては気後れしてしまうこと無きにしもあらず。
また、もともと男性的なフレイヴァをあまり得意としない当店に於いては、OH自体がやや特異な立ち位置の存在でもありました。
そんななか、OHの培ってきた技術、それを具現化できる生産背景を活かす形で、新たな価値を創造する派生ブランド”Olde H & Daughter”が登場。
このブランドを手掛けるのは、ご自身も長年服作りのキャリアを積み重ね、現在は福原さんとともに二人三脚でOLDE THINGSを営む藤林さんです。
OHと同等の超弩級クオリティはそのままに、福原さんとは異なる視点から放たれるクリーンで中性的なデザインワーク、これは何が何でも当店でご紹介せねばとの思いに至りました。
先日入荷したばかりの、その第一弾をご紹介しましょう。
なめらかな肌触り、しっとりとした光沢を備えたスーピマコットンのインターロック(両面編み)で仕立てられています。
インターロックならではのふっくらとした程よい厚みのある肉感、そして高次元で両立した伸縮性と安定性は、下着用の素材として申し分ありません。
本体素材のみならず縫製糸にもご注目。
襟ぐりには伸縮性に優れた特殊な糸を、その他の部分は肌触りを考慮し綿糸と、部位によってもっとも適切な糸が選ばれています。
構造も、ただシンプルなだけではありません。
OHの肌着やTシャツ同様、肌にストレスをかけないよう肩に接ぎ目のない設計となっており、着用と洗濯を繰り返すことで一層体に馴染むよう作られています。
さらに、Olde H & Daughterならではの特徴として、背面が長く、ヒップラインに沿って裾が円くカットされています。
これは往時の下着から引用した仕様で、お尻や腰をを冷やさないような工夫です。
単品で外着として使えるものだとしても肌着が根本的なルーツであるという姿勢は、OHからしっかりと引き継がれているというわけですね。
くわえてもうひと型。クルーネックのTシャツ、こちらも素晴らしい。
こちらは、カリブ代表の海島綿とインド代表のスジャータ種を掛け合わせたスヴィンコットンの天竺素材で仕立てられました。
スヴィンは過去当店でも複数のブランド、商品でご提案してきましたが、油分が多く、しっとりとした肌触りと潤いのある艶が実に官能的な素材です。
このスヴィンを糸にするにあたり、毛羽が内側に向くよう撚ることで、着込んだ際の全体的な毛羽立ちが抑えられ、艶ややわらかな肌触りといった風合いが持続します。
ただ高級な糸を使いました、では終わらないというわけですね。
縫製糸のチョイスや接ぎのない肩、円くカットされたヒップラインは、タンクトップと同じです。
なお、タンクトップ、Tシャツともに、下げ札の代わりの布がブランドタグに縫い留められています。
着用時は縫い糸を切って外してください。
このブランドの登場により、さらに多くの方にOLDE THINGS発信の服をお楽しみいただけることは、とても悦ばしいことです。
これら2型をはじめ、今後の展開にどうぞご期待あれ。
オンラインストアはこちらです→
INTERLOCK SLEEVELESS VESTS オフホワイト
SUVIN PLAIN STITCH CREW NECK SHORT SLEEVE セージグリーン/ ブラウン/ オフホワイト