ほかほかした陽気に促されていつもより駆け足気味にソメイヨシノが咲きはじめ、仲町台の景色はぐっと春めいてきました。
軽い羽織ものやシャツと合わせたいと、長袖の上質なTシャツをお探しの方が増えているのも、また春らしさです。
もちろん、店頭には自信をもってお薦めできる極上の逸品を用意しております。
OLDE THINGSの各ブランドのなかでも、そのクリーンな色や素材使いで異彩を放つOlde H & Daughter(以下OH&D)。
昨年のブランド初登場時にご紹介したスヴィンコットンのTシャツの長袖バージョンです。
スヴィンはカリブ代表の海島綿とインド代表のスジャータ種を掛け合わせた綿で、油分が多く、しっとりとした肌触りと潤いのある艶を備えています。
その魅力ゆえに最近はいろいろなブランドが使用していますが、やはり何にでもスヴィンを使えばよいというわけではなく、適材適所の考え方は大切です。
もちろん、こうしたさらりとしたカットソーには抜群の相性を誇ります。
このスヴィンを糸にするにあたり、毛羽が内側に向くよう撚ることで、着込んだ際の全体的な毛羽立ちが抑えられ、艶ややわらかな肌触りといった風合いが持続します。
ただ単に高級な綿ですよとアピールに終始するのではなく、ぱっと見た感じや触った感じではわからない、そうした部分こそ大切にされているわけです。
もちろん、シャツ自体のつくりにも一切の手抜きはありません。
襟ぐりには伸縮性に優れた特殊な糸を、その他の部分は肌触りを考慮し綿糸と、部位によってもっとも適切な糸を選び縫製しています。
肌にストレスをかけないよう肩に接ぎ目のない設計となっているのも見逃せません。
この構造ゆえ肩と胴がほぼ同じ幅となりますが、だからこそ生まれる自然な肩の落ちの、この麗しさ。
また、往時の下着から引用した仕様で、背面が長く、ヒップラインに沿って裾が円くカットされています。
これは単純なビジュアルの意匠ではなく、お尻や腰をを冷やさないための工夫です。
なお、ブランドのネームラベルに縫い留められている大きな長方形のタグは、サイズ表記や値札も兼ねています。
着用時は糸を切って外してください。
ちなみに、サイズ感の目安として、4が女性~小柄な男性向け、8が男性のM相当、10が男性のL相当となっております。
過度な主張はなく、それでいて単体できちんと成立する美しい造形をもった、素晴らしいTシャツです。
どの色も実に魅力的でそう簡単に決めきれないかも知れませんが、お好みや用途にあわせて、最高の一枚をお選びください。
オンラインストアはこちらです→ オフホワイト/ シェル/ ブラウン/ セージグリーン
Olde H & Daughterについてのデザイナーへのインタビュー記事はこちら