『春暁』をわざわざ例に出すまでもなく、朝晩の冷え込みも和らぎ、眠りが心地好い季節となりました。
いつまでも、布団の中に、いやそこまでいかずとも、居心地のいい部屋の中にいたい。
折しも、在宅勤務の方もそうでない方も、オンとオフの区別が曖昧となってきています。
それに伴い、寝間着~部屋着~外出着のボーダーも不明瞭に。
今後ますます、部屋着として使える、着心地の楽な外出着の需要は増していくことでしょう。
一方、それとはまた少し異なる視点で、部屋着と外出着の垣根を瓦解すべく、少しずつ丁寧に新しい価値観を提案してきているのが、Olde H&Daughter(OH&D)。
すでに極上のカットソーや、かろやかなソックスで人気の高いブランドですが、今季は創作の幅を広げ、布帛の服も始めました。
さすがOH&Dの名を冠すだけあります、これがまた、素晴らしいんです。
ナイトガウンをベースにしたこのコートについては、以前インタビューしたときにデザイナーの藤林さんが仰っていたことがそのまま当てはまります。
そもそもOH&Dのコンセプトが『ラウンジウェア&タウンウェア』で、そこからはみ出ないようにしています。
でもカットソーにはこだわっていなくて、あくまでルームウェアでありながらも、自然に外へも着ていける服というのを前提に。
ガウンだけどコートとしても外で着られるとか、そういう考え方ですね。
あくまで前提としては部屋着。
しかし、そのまま外に着て行ける。
ゆえに、やさしい着心地の部屋着でありながら、どことなく緊張感が漂います。
素材のリネンは、なめらかで、しっとりとした肌触り。
薄手ですが、もっちりとして、心地好い重厚感を備えています。
この生地を、贅沢にもたっぷりと使用しました。
このボタンを留めたうえに、付属している共生地の帯を締め、きゅっと着るのもよし、
ポケットが二重構造になっているため、帯を使わないときはそのまま両端を本体側のポケットに収めておけます。
さて、この着用写真(余談ですが、記事中の写真はブランドさんの画像を横着してそのまま使用しているのではなく、ちゃんと店主自身が撮影したものですよ)でコートの内側にあるこのシャツ、こちらはパジャマを再構築した一枚です。
とろんとしたシルクの生地を使用し、滑るような肌触りを愉しめます。
ウェストを絞ることで、ただのパジャマとは異なる色気が生まれます。
なお、どちらもOH&D共通仕様である値札ラベルが、ブランドタグに縫いつけられています。
ご着用前に縫い糸を切って外すのを、お忘れなく。
どちらも、元がナイトガウンやパジャマであったことを忘れてしまうような出来栄えです。
自由な感覚で、思う存分活用してあげてください。
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