¡Oh Guayabera! camisa
de alegre botonadura,
cuatro bolsillos, frescura,
de caña brava y de brisa.
Fuiste guerrera mambisa
con más de un botón sangriento
cuando el heroico alzamiento,
y por eso la bandera
tiene algo de guayabera
que viste al galán del viento.– Juan Cristobal Napoles Fajardo
予定されていた納期から約2ヶ月遅れて、KIMURAから春夏の新作の、それも大量の未納品分がようやく届きました。
しかし、通常なら在庫のダブつきに繋がりかねないこの甚だしい遅延も、KIMURAには関係ありません。
ブログで紹介する前に、勘の鋭い皆様の嗅覚に感知され、わずか数日でおよそ半分が巣立ってしまいました。
というわけで、慌てながらキーボードに向かっております。
素敵な新柄新色はもちろんですが、今季の注目は何といっても20本針シリーズの新作。
KIMURA独特のフィルターを通して再構築した、ただならぬ逸品です。
グァヤベラシャツのルーツは定かではなく、1800年代にキューバに駐留していたスペイン兵の制服というのが有力な説のようです。
通常は4つの大きなポケットがついており、それはグァバ(Guayaba)を運ぶための仕様だったとか。
温暖なカリブ海周辺地域にはよほど相性がよかったのでしょう、現地ではリネンの長袖のものは略式の正装としても用いられるようになりました。
圧迫感のない開襟の首周りは、かの偉大なるパパ・ヘミングウェイの好みにぴったりだったようで、上掲に限らず、このシャツを着た多くの写真が残されています。
さて、そんな伝統あるシャツも、KIMURAの手にかかればまるで別物になります。
ご覧いただきましょう。
どれもリネンではなく極細の糸で織られたブロードを用いており、とろけるような肌触りと官能的な艶に、心がざわめきます。
前身頃の刺繍は、KIMURAお得意の20本ステッチへ変更されました。
12mm幅に20列という常軌を逸した本数とステッチ密度により、さながらテープでも貼ったかのような面的印象と、強烈な生地のツレが生まれています。
もちろん、こんな禍々しいミシンは存在しませんから、KIMURAデザイナーの木村さんが一列ずつ縫っています。
それだけでもお腹いっぱいになるところですが、なんのKIMURAはまだ許してくれません。
通常脇にあるはずの接ぎ目が見当たりませんよね。
なんと、背中から胸のステッチ部分にかけて一枚の布が立体的に体を包むように用いられています。
ゆえに、袖も通常の付け方ができず、布をくり抜いてそこに前振りで筒状に仕上げた袖をはめ込むという、手のかかる方法が採用されました。
なお、この接ぎ目が正面に来る構造ゆえ、洗濯表示タグもこの位置にならざるを得ず、生地によっては目立つ感じで透けてしまうため、今回ホワイトのみ洗濯表示タグは縫い付けられず、別で添付されています。
予めご了承ください。
こうして丹念に、立体的に仕上げられたシャツですから、着心地の軽やかさは格別です。
迫力ある20列ステッチにどうしても目が行くところですが、この快さ、身に纏ったときの美しさは、決して無視できません。
どこまでも進化の先の見えぬKIMURA。
その圧倒的な魔力を、是非ご自身の体でご堪能ください。
オンラインストアはこちらです→
長袖 ホワイト/ ネイビー
半袖 ブラック/ ネイビー