当店ではほぼきちんとお取り扱いがなかった一方で、しばしばご要望をいただいていたのが、キーケースやキーホルダーです。
ところが陳列スペースなどの問題があってなかなか展開には至らず、長らく少なくない方々を失望させてきてしまいました。
このままではいけない。
ちょうど場所もとれそうなタイミングでしたし、動くなら今だと思い立ち、即断即決即実行。
世の中に凄まじい種類の存在するジャンルですが、声をかけさせていただく先は決まっていました。
.URUKUST(ウルクスト)です。
およそ6年前に当店にてワークショップを開催したことがありますので、当店の開店当初からのお客様はご存知でしょうが、さすがにだいぶ年月が経ってしまいました。
あらためてご紹介致します。
.URUKUSTは、デザイナーにして職人である土平さんが、仲町台の隣駅である新羽(にっぱ)に工房を構え、そこでデザインも生産も行っています。
つまりご近所さんというわけですが、もちろんそれを理由に取り扱うなんてことはありません。
たとえばこのブランドの大きな特徴は、パーツの少なさ。
革を重ねたりパーツを足したりするのではなく、革や金具そのものの強度を活かし、極力シンプルに、しかし機能はしっかりと充実させる、そんな難易度の高い前提をクリアしたものづくりが真骨頂です。
革小物の多くは手縫いで作られますが、土平さんがもともと建築を学ばれていたためか、手縫い製品特有のホッコリと温い素朴さはなく、どこかソリッドな冷たさ、そして清潔感が感じられるのも実に魅力的。
これらすべての製品は机上のデザインではなく、土平さんご自身が何十回も手を動かして試作を重ねることで生まれます。
そうしたプロセスをとても大切に考える姿勢は、「つくる。(TSUKURU.)」の倒語であるブランド名からも窺えますね。
さて前置きが長くなりましたが、2種類入ってきていますので、順にご覧いただきましょう。
まずはキーケース、STK-01。
豊富なカラーバリエーションから、今回は4色を選びました。
これらに用いられているのは、肉厚なフルグレインレザーです。
表面を平滑にするためのバフがけ処理を行わず、素材そのものの風合い、強さを残しています。
去勢された牛の皮(ステアハイド)を使用し、国内のタンナーの手によって渋鞣しが行われました。
土平さんの高い理想を充たすべく、タンナーとの話し合いを重ねて生まれた、.URUKUSTのための革です。
このキーケースはU字型の金具の芯のような部分に鍵を通し、革で挟み込む構造となっています。
6~7cm程度の一般的な鍵であれば、3本ほど収納可能です。
なお、鍵の脱着には2~3mmのマイナスドライバーが必要となりますので、ご注意ください。
色はキーケースと同じです。
こうした革小物はお好みや望む用途によって正解が違いますから、是非とも吟味の上お好きな方をお選びください。
そのチョイスがどちらであれ、きっとご満足いただけるはずです。
オンラインストアはこちらです→
STK-01 ブラック/ ブラウン/ ダークブラウン/ オーク
STK-02 ブラック/ ブラウン/ ダークブラウン/ オーク