Handwerker恒例の特定職ワークウェアシリーズ、いままで活版印刷職人や編集者などさまざまな職業のための服が登場してまいりましたが、今季は植物研究家のための服となります。
過去のコレクションでもたびたび言及され、そしてブランド名にもあるように「種」と縁の深いASEEDONCLOUD、いったいどんな方のためにどのような服を作ったのでしょうか。
今回のコラボレーションの相手である塩津植物研究所は、奈良県橿原市にて盆栽を手掛けているご夫婦です。
一般的に盆栽というものは、盆栽用に植物を育てる種木屋さんから苗を仕入れ、それを”仕立てる”そうです。
ところが塩津さんたちは、種作りや挿し木なども、つまり完成形としての盆栽に至るすべてのプロセスを自らの手で行います。
日頃からHandwerkerの服を愛用されていたお二人のために、さらに望ましい服をと、あらためて設計されたのがこのSeeding grower trousersです。
ややゆとりのある腿周りから裾に向かってきゅっと窄むテーパードシルエットがとても綺麗で、これなら打ち合わせのときなどでも、こざっぱりとした服に着替える必要はありません。
しかし作業着としての機能性は高く、ベルトループは仕事のときに巻くベルトに合わせて作られ、
手が入れやすい角度にカットされた大ぶりのヒップポケットの左側には、剪定鋏を収める小ポケットが内蔵。
おっとりした控えめなルックスに職人に向けたディテールを搭載した、意外なほど骨太なパンツです。
ちなみに、この備前壱号の新色であるカーキは、ジャケットもご用意しています。
こちらは継続品番であるHW jacket。
前振り袖などにきちんとしたテーラードジャケットの背景を滲ませつつ、
スマートフォンなどが内部であちこちに動かないよう内仕切りを設けたポケットなど、随所にHandwerkerならではの実用的ディテールが光ります。
もとは学生服用の生地として開発された備前壱号、とてもしっかりした丈夫な生地ですから、裏地がなくともとくに問題はありません。
パンツ、ジャケット、ともに単品で使うべくデザインされてはいますが、このカーキはセットアップでの着用も面白そうですね。
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Seeding grower trousers デニム(インディゴ)/ 備前壱号カーキ/ 備前壱号チャコール
HW jacket 備前壱号カーキ