スピードの向こう側 ~ LIVRER/ Laundry Detergent/ フレグランスフリー

昨今、洗濯洗剤や柔軟剤の強烈な香りが社会問題となっています。

香料に限った話ではないものの、日々接するさまざまな化学物質に対してアレルギーに近い反応を起こし、体調を崩す人も増えてきているようです。

参考; 平成27年度環境中の微量な化学物質による健康影響に関する調査研究業務報告書(東海大学)

近年はマイクロカプセルに成分を閉じ込めることで、はっきりした強い香りが長続きすることを売りにした洗剤などが多く出回り、またそれらは世間的には概ね好意的に受け取られているようですが、香りというものはときに不快なもので、且つ感覚に直接飛び込んでくるものです。

我々が生存のために呼吸活動を必要とする以上、イヤなら嗅がなければよい、というわけにはいきません。

となると、化学物質過敏症の方はもちろん、昨今の洗剤などの匂いを敏感に感じる人にとっては、これらの香料は害悪そのものと化してしまいます。
柔軟剤の香りをエチケットとして認識していたとしても、知らないうちにだれかの体を傷つけているわけです。

洗剤といえば、当店でおなじみ…というより、最近はテレビなどにもよく出演していますので全国的に有名になってきました、LIVRER。

このブランドを手掛ける茂木さんは、奥様が妊娠中に他所の家の洗濯ものから漂う香料にやられ体調を崩されたという経験を持ち、それもあってLIVRERのすべての洗剤に用いる香料にはかなり気を遣っています。
香るといっても洗濯中と干すときにふわっとやさしく感じる程度、そして乾けばもう消えてしまうくらいに。

とはいえ、そもそも洗剤というのは汚れを落とすために使うものであり、香りを愉しむためのものではありません。
香りはあくまで副次的な存在です。

たとえば洗濯物の生乾き臭は落としきれなかった汚れに菌が発生しているためで、しっかり汚れを落とせば発生しないものですから、これをごまかすために香りをつけるというのも何だかおかしな話ですよね。

香水はお風呂に入らず体が臭くなるのをごまかすためにつけられたというのがそのルーツとは聞いていますが、洗剤は同じように使わなくてもよいでしょう。

そこで、一度洗剤の本質に立ち返り、無香料タイプを入荷することにしました。

基本成分はいままで扱ってきたものとまったく同じです。

もとより洗浄力が強く、生乾き臭を香りでごまかす必要のない洗剤ですし、実はこの洗剤、初めて作ったのがこの無香料タイプでした。

香りつきのその香りがとてもマイルドで、きつい香料の苦手な店主も気分よく使えていたため、いままでずっと香りつきのみを展開してきたのですが、LIVRERがどうこうでなく生活から極力香料自体を避けたいとお考えの方が増えてきて、店頭などでもだんだんと無香料のご要望をいただくようになってきました。

もちろん従来の香りつきはそのまま継続展開しますから、この無香料タイプは選択肢の一つとして加わるだけです。

この素晴らしい洗剤をより多くの方にお使いいただくにあたっては、こうした選択肢があるのはとても大事なことと思います。

ところで余談ですが…当店はおそらくこの洗剤を最初に常時販売することになった服屋ゆえ、かなり初期の段階からお付き合いをさせていただいています。
そのため、ずっと洗剤の商品名も「クリーニング屋さんがつくったやさしい洗剤」としてきましたが、いつしかその商品名が変更され、また成分表示も(中身は変わっていないはずですが)変わっていまして、このタイミングでその現状に合わせることに致しました。

ゆえに今回からこの洗剤は「クリーニング屋さんがつくったやさしい洗剤」あらため「Laundry Detergent」として販売します。
言うまでもなく中身は同じですので、いままでご愛用の方も安心してお買い求めください。

オンラインストアはこちらです→
フレグランスフリー/ 香りつきタイプ(青リンゴ、ベルガモット、ビーチ、フォレスト)


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