五月晴れなんてどこの話でしょうかとばかりに悪天候続きだった今月でしたが、ようやくだんだんと空の抜けた日が増えてきて、きょうも初夏を実感できる心地好い天気でした。
そうこうしているうちに梅雨が迫ってきているのがまた憂鬱になるとはいえ、その湿っぽいトンネルを抜ければ夏本番。
その気配を感じてか、いまの時期に着る服だけでなく、夏服らしい夏服をお探しの方も増えてきています。
横浜は(東京都心ほどではないにしても)真夏は蒸し暑いところですから、やはり自然と半袖に意識が向きますよね。
が、実は陽の照りつけがあまりに厳しくなると、日光を遮り跳ね返す白い長袖が却って涼しく感じられたりします。
砂漠の民が全身をたっぷりした布で覆うのは、それが理由です。
たとえばこのシャツも、初夏はもちろん真夏だって、さっぱりとした清々しい気分にさせてくれることでしょう。
コードレーンは、その細やかな凹凸ゆえに肌に接する面積が小さく、高温多湿の中でもべたべたと張りつきにくい生地です。
一般的には夏用ジャケットに使われることの多い生地ですが、ここまで薄ければシャツにしても違和感はありませんね。
リラックス感の強い開襟シャツにして、そこはtilt。
高品質な素材と緻密な縫製が、このアジアの夏感に満ちた基本デザインを新たな地平へと導きます。
開襟シャツは通常ボディや末端が直線的に仕上げられますが、このシャツでは要所要所に曲線があしらわれ、仄かにドレスシャツの匂いが加えられています。
ヨークやアームホールはステッチが表に出ないよう縫われており、ふわりとしたまろやかさとともに、鋭利な色気が漂います。
立体的な仕立てはストレスのない着心地とシルエットを生み出し、ただ涼しいだけのシャツとは一線も二線も画しているのは、袖を通せばすぐにご納得いただけることでしょう。
実用かファッションかと二択を迫る議論を軽々と超えた、快く美しい一枚です。
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