method[méθəd]
1. (論理的で組織立った)方法、方式、(一定の)順序、筋道
2. 規則秩序、規則正しさ、きちょうめん
メソッド、とカタカナで表記しても伝わるほど我々の日常にも馴染みのある言葉です。
そんなMethodを由来とする銘を冠した新進ブランドが、当店に初のお目見えとなりました。
その名は、METHO(メソ)。
…?
dがありませんね。
これはもちろんうっかりミスでなく、
「すべては途中。あらゆる解決策、方法を得るまでの過程に本質的な学びがある。」
というデザイナー緒方氏の姿勢、信念が反映されています。
METHOの服の特徴は、まさにブランド名に表れているように「完成されていない」こと。
もちろんデザインや作りが未熟という意味ではありません。
どこかに不思議な「抜け」や「隙」「不安定さ」、そうした一種の余白が設けられていて、そこへ着る人のパーソナリティが噛み合い、初めて完成します。
今回ご紹介するシャツおよびシャツドレスは、初回に相応しく、METHOの定番的な型であり、ブランドらしさを堪能できる傑作です。
さっそくご覧ください。
加工を施すことで柔らかくしなやかな風合いを引き出した薄手の刷毛目織生地で仕立てられています。
一般的なセーラーシャツはプルオーバーですが、こちらは前が開く仕様で、袖口はスリットが入っており折り返して丈を調節可能です。
たっぷりしたサイジングもあって、着る人の体型をそこまで選ばず、幅広いタイプの方にお召しいただけます。
このシャツをドレスタイプのワンピースにアレンジしたモデルがこちら。
素材はどちらもコシの強い高密度コットンブロード。
逆にネイビーは同色のステッチで落ち着いた印象となっています。
腰の背面には共生地のバンドが通されており、これを引っ張ることでギャザーを作り出し、また全体のシルエットに変化をつけることができます。
と、似て非なるこの2モデルですが、明確な特徴を共にしています。
それがこのセーラー襟。
いや無論一目瞭然な話をしているのではありませんよ。
胸元の紐でそれをぎゅっと絞ると…
まるでブーケのようなふっくらした意匠に。
“Bouquet of sailors”というこの服の名は、ここから来ているというわけです。
あしらい加減は当然着る人に委ねられていますし、またこのように胸元に華やぎを加えるどうかもまた着る人次第。
この自由さこそが、先述した「完成されていない」の意味であり、”METHOD”でなく”METHO”であることの意味であるとも言えます。
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Bouquet of sailors ブルーウィスタリア
Bouquet of sailors ブラック/ ミッドネイビー