ジキル博士とハイド氏 ~ tilt The authentics/ 2 Face Capacity Vest

連日の蒸し暑さにも拘わらずたいへんご好評いただいたHOEDオーダー会も、無事閉幕となりました。

いつだって祭りの後は寂しいものですね。

今週末も三連休だと勘違いしてしまう程度に店主も疲れてはいますが、心地よい疲れは大歓迎です。

というわけで、本日からまた日常が戻ってきました。

今年の晩夏の暑さたるや尋常でなく、ほんとうに夏が終わるのか心配になるほど。
しかし今週末あたりからはそれもようやく落ち着き始めるようで、その報せを信じて秋の新作をどんどん紹介していくことにしましょう。


tilt The authentics初となるベストは、カットソーやシャツといった薄手の服の上に重ねたり、秋冬の外套の下に挿んだりと、これから何かと重宝しそうな一枚です。

コットンとウールにセーブルの毛を混ぜて織り上げたシャークスキンは、それほど分厚くはなくとも適度な防寒性を発揮します。

実はこのベスト、もともとtiltデザイナーの中津さんが出張など移動時に極力荷物を減らすべく試作・試用していたものがベースとなっていまして、その発想は両脇や背中のポケットにしっかりと反映されています。

これだけの収納力を備えながらもいわゆるワークベスト然とならず、着用時に美麗なシャープネスを見せてくるのがtiltの恐ろしいところ。
武骨さなど欠片も感じさせません。

さらにこのベストはリバーシブル仕様でして、

反対側はアルティメットピマコットンを用いたシャンブレーラチネが採用されています。

ラチネは細い芯糸に太い糸を絡ませ、さらに細い押さえ糸を反対方向に撚り合わせて安定させた糸を用いた生地で、仄かに不規則的な凹凸の浮き出た質感が特徴です。

こちらの面は前立てのボタンが見えず、またポケットも胸にひとつつくだけですので、シャークスキン側にくらべすっきりとした表情となっています。

やはり単体で見たときよりも実際に着ていただいたときにその真価がよく伝わる服ですから、気になる方は可能であればまず店頭にてお試しいただきたいところ。
これがほんとうにいままでベストを出してこなかったブランドの服なのか、とポジティブな驚きを得られるはずですよ。

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