昭和は遠くなりにけり。
どんな由かは存じ上げませんが、近年冬の身を切るような凍てつきが、昔よりやや薄らいだような気がします。
それなのに店主、加齢のせいでしょうかすっかり寒さに弱くなって、若い時分には真冬でも足が暑くて眠れなかったのが嘘のように、冬の就寝時にはウールソックスを履かないとだめなおじさんに成り果てました。
体の中からじいと冷えるんですよねえ。
この時候ですら指先がひんやりします。
健やかなる皆様は如何お過ごしでしょうか。
ひょっとすると店主同様、手袋がもう視野に入ってくるんだという方もいるかも知れません。
さてそんな手袋、晩秋から冬にかけて欠かせざるものでありながら革かニットかの二択になりがちで、なかなかオッとなるものが現れず。良し悪しの話ではないのですが、それは別として発見に乏しい分野ではあります。
そこで当店に登場するのは、そんな閉塞感を突き破るニューカマーです。
全国の手袋生産の9割を占めるという名産地香川県東かがわ市に於いて60年の歴史を持つ工場が送り出す、handson grip(ハンズオン・グリップ)の手袋たちをご覧ください。
この工場はただ歴史が長いだけでなく、プロアスリートの特注品も請け負うなどレベルの高い生産能力を持ち、新しい技術、素材に対する姿勢も貪欲です。
そこのオリジナルブランドとして、何度も様々な環境でのテストを繰り返し、都会的なデザインでありながらギアとしてハイスペックな品を展開しています。
その中で当店に入ってきているのは4型です。
まず一番ライトなTracker。
これは市街地での使用を想定したモデルで、軽量なポーラテックのパワーストレッチ素材を甲に使用しています。
保温性に優れるだけでなく、その名の通りストレッチ性能も魅力です。
掌はナノフロントという極細繊維で、非常に高いグリップ性が特徴となります。
指先のジグザグステッチはタッチパネル対応機能で、手袋を嵌めたままスマホやタブレットを使用できます。
次にライトなのはEasy Breezy、これはソフトシェル素材とレザーのコンビです。
ライトといってもこの段階ですでに寒冷地対応設計です。
メイン素材のソフトシェルは防風性とストレッチ性に優れたデュラテックスを用いており、掌のレザーで耐久性を高めました。
この革はウォッシャブルですので、家庭で手洗いすることも可能です。
その他細かな気配りとして、手首の静脈部分に保温素材プリマロフトを中綿として仕込んでいます。
首、手首、足首の”首”を温めるのが防寒のポイントだと以前山雑誌か何かで読んだことがありますが、その発想で手首を温めることで、軽量でありながら保温効率を高めているわけです。
そしてフルレザーのWander’Bout。
これもEasy Breezy同様ウォッシャブルレザーを使用しています。
全面にプリマロフトが仕込まれ、防寒性能は言わずもがな。
このモデルのみハイテク素材を表面に組み込ませていませんので、ビジネスシーンやクラシックな装いでも違和感なく使用できるのではないでしょうか。
ちなみに、裏地は美しいブルーのマイクロフリースです。
最後は積雪地帯での旅にも堪えうるWT Traverse GV。
いわばEasy Breezyの上位モデルです。
同じくデュラテックスとウォッシャブルレザーのコンビですが、レザーの割合が増え、さらに耐久性が高まりました。
全面プリマロフトだけでなく防水素材まで中に仕込まれているため、雪に対して高い効果を発揮します。
なお、中指にはカラビナループが設けられており、使用していないときにここにカラビナを通してザック等に吊るしておけば雨や雪などが開口部から入りません。
至れり尽くせりです。
いずれもそれなりの価格帯ではあるものの、それを上回る価値を持つものばかりです。
それぞれの在庫は各色1~2枚ですので、是非お早めに店頭にてご覧ください。
オンラインストアはこちら→
Tracker ブラック×グレー/ ダークブルー×グレー
Easy Breezy ブラック/ ブルー×ブラック
Wander’Bout ブラック/ タン
WT Traverse ブラック/ タン×ブラック