スニーカーとしてはなかなかの価格であるにも拘らず、
LUNGE(ルンゲ)のシューズがご好評いただいております。
なかでも想定以上に女性からの反応が好く、
「レディースはないの?」と訊ねられることもしばしば。
そこで登場したるは2種類の女性用LUNGE、
内ひとつがランニングシューズ”C-Dur”(当店未展開)の女性版、”a-Moll”です。
ちなみに前者はCメジャー、後者はAマイナーのドイツ語表記となります。
店主は音楽理論はサッパリなのですが、
Cメジャー(ドレミファソラシ)とAマイナー(ラシドレミファソ)は
構成音が同じなので、きっとそこが由来なのでしょう。
あ、今更気づきましたが前回入荷した“Adagio“は「くつろぎ」というよりも
音楽のアダージョ、「ゆっくりした楽曲」から名付けられたのかも知れないですね。
ランニング用でなくてウォーキングシューズですし。
さてそんなAマイナーもといa-Moll、
どこかうら寂しいフォーキーな名でありながら
それを覆すように徹底してスパルタンな本格派です。
まずAdagio同様、この靴もミッドソールの素材に大きな特徴があります。
一般的なスポーツシューズのミッドソールには
約20%のEVA(エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂)が含まれているそうですが、
LUNGEのシューズに使用されているのは
そのEVAの含有量を4倍にすることによって高い衝撃吸収性と耐久性を備えた素材で、
これが高額になってしまう理由の一つとなっています。
ポリウレタン主体のミッドソールを使用しているKARHUのアリアと並べると
その違いがよく判るのではないでしょうか。
向かって右がLUNGEで、このスポンジっぽい質感がEVAの特徴です。
そのタフさを表す例として、2000km走った後でも
クッション性能が劣化しないほど強靭であると謳われているほど。
フルマラソン47回分ですよ…
この素材を部位によって硬さを変えて配分し、クッション性だけでなく
安定性、反発性も確保し、より走行に最適化されました。
たとえば踵積層箇所のグレーの部分は特に柔らかく、ここで衝撃を和らげます。
一方で土踏まずの辺りは硬めの素材に切り替えて安定性を高め、走行時のブレを防ぐわけです。
アウトソールもシンプルですがしっかりとグリップの効く仕様です。
溝部分が大きすぎず、泥や異物が詰まりにくくなっています。
アッパーはスウェード調のマイクロファイバーとメッシュのコンビ使いで、
軽量化を図りながらもしっかりと強度を確保しました。
ちなみに、画像では判りづらいのですがメッシュの下にところどころ
リフレクターが仕込まれています。
Adagio同様ラテックス一体成型の肉厚なインソールは
より柔らかな履き心地を生み出す名脇役です。
この美味しそうなモッチリ感!
上記の如く生粋のハイテク指向靴でありながら
どこか落ち着いた風貌は色使いの為せる業なのか、
或いはスポーツシューズ特有のサイドラインがない所為なのか。
本格的なランニングでの使用は勿論のこと、
大人の街での装いにも程よいスポーツのエッセンスを加え、
実際に至極の快適も提供してくれる、そんな特上の一足です。
今まで女性にはお伝えしきれなかったこの圧倒的クオリティ、
是非店頭にてお試しください。
オンラインストアはこちらです→ a-Moll