まだ若いブランド、しかもかなりの高価格であるにもかかわらず近年巷で爆発的な人気を誇るデンマークはコペンハーゲンのニットブランド、ANDERSEN-ANDERSEN。
アンデルセン夫妻によって彼の地の伝統的ニットの魅力を後世に引き継ぐべく手掛けられています。
とはいえEuphonicaでの取り扱いはないのですが、少なからずこのブランドの流行によってずっしり重いニットが若い世代の方にも広く評価されるようになったのは確かでしょう。
一方当店が提案するデンマークニットは彼らと同じくコペンハーゲンを拠点に活動するHANSENの”LOKE”。
ANDERSEN-ANDERSENがイタリア生産に切り替わった今もなお現地の工場で編まれている正真正銘の本格派です。
余談ですが、HANSENを手掛けるハンセン夫妻は、アンデルセン夫妻と友人同士でもあるそうです。
それはさて置き、国名からして旧いヘブライ語の「冷凍」に由来するデンマークでは、吹き荒ぶ冷たい潮風に耐えるべくニットに於いて防寒性が重視されます。
このLOKEも、アンデルセンアンデルセンほどの異様な厚みはないもののイタリアの高品質な毛糸を用いて密に編み込まれ、デンマーク生産ならではのどっしりとした質感に仕上がっています。
そしてその極めて高いクオリティに依存することなく、HANSENならではの重厚且つモダンなデザインでさらなる高みまで昇華させました。
まず、編地は単色でなく他の色が仄かに混ぜ込まれて含蓄豊かなニュアンスを醸し出しており、この風合いだけでご飯がお替りできそうなほど。
肩には縦にリブ状の編み模様が、そして襟や裾、袖口のリブにも編みで意匠が施されています。
手に取っていただければ、しっとりと沈み込む心地よい重さ、柔らかくも芯の強い肌触りに肉体的な快楽を覚え、目を凝らして細部を鑑賞すればするほどその緻密な仕事ぶりに一層耽溺することは間違いありません。
何度見ても実に豊潤な佇まいです。
長年の秋冬を共に過ごしても飽きるどころか愛着は増していく一方でしょう。
モスカラー(濃色)をM、ニュートラルをLのみ仕入れました。
急に気温も下がってきていますし、気になる方はお早めにどうぞ。
オンラインストアはこちらです→ モスメランジ/ ニュートラルメランジ