冬の果実 ~ WILLIAM LOCKIE

昨年も入荷でもご好評いただいたスコットランドのWILLIAM LOCKIE。

ロロ・ピアーナ社のきわめて良質な糸を用いて繊細に編み立てた、これ以上望むべくもない極上のハイゲージニットです。

今年も素敵な色が入ってきています。

奥行きある杏色が香り立つ”アプリコット”、

静けさに満ちた深紫”レーズン”、

今回は敢えて紺やグレーなどのベーシックカラーを外し、上質な素材ならではの魅力を楽しめるこの二色を提案致します。

デザインはごくオーソドックスなものです。

すっきりしたシルエットで、ともすればアダルトに寄りがちなハイゲージニットに於いても、野暮ったさどころかクリーンな瑞々しさすら感じさせます。

どちらの色も悪目立ちせず、重くなりがちな秋冬の装いにそっと彩りを添えてくれます。

軽いだけでなく驚くほど滑らかな肌触りとのびやかさを備えていますので、春先にもTシャツやシャツの上に重ねるなどして、その軽快な着心地を楽しめることでしょう。

初夏~夏以外はほぼ年中着られるこうしたニット、手に入れるのに相応しい時期があるものでもありませんが、強いて言えば在庫の潤沢な今がそのときです。

是非店頭にて、画面では伝わらないその魅力に触れてみてください。

オンラインストアはこちらです→ アプリコット/ レーズン


野の百合 空の鳥 ~ HANSEN/ SOREN Hooded Winter Coat

いよいよ師走。
晩秋とも初冬とも言える段階に突入しました。

真剣に暖かい外套について考えてみてもいい頃合いです。

凍てつく潮風に晒されるデンマークのHANSENからWinter Coatと銘打って登場したこのコートがあれば、これから訪れる厳冬期も憂うことはないでしょう。

ダッフルコートをベースにHANSEN流の再構築を施したこのSOREN、厳密にはSØRENと表記し、セーアンと読むようです。
デンマーク人の男性の名前ですね。

それはさて置き、語りどころの多いコートですから、じっくり見て参りましょう。

ダッフルコートとの一番の違いはトグルをボタンに変えた点ですが、このボタンにはリアルホーンが採用されています。

練りボタンでは生み出せない、じわりと奥行きのある質感が魅力です。

フードはボタンで脱着可能で、外すとシンプルなバルマカーン型になります。
オケージョンによって使い分けが利きますね。

襟を立ててフードのボタンをすべてしっかりと留めると、首元が立ち上がって防寒性が高まります。

裏地のない一枚仕立てながら、本体に用いられるダブルフェイス生地は肉厚のもので、しっかりと風を遮り、暖かさを逃がしません。

表がメランジがかった表情豊かなネイビー、裏がすっきりとしたブラックとなっており、

時折見える裏面がコート全体の印象を引き締めます。

どっしりした表情ではありますが、メリノウールが使用されているため実は柔らかく、優しい肌触りです。
このギャップもまた大きな魅力と言えます。

背の高い方にもご紹介をと思い、今回はMとLのみ仕入れました。

来たる冬将軍に備え、是非一度ご検討ください。

オンラインストアはこちらです


剣を心に 歩む道 ~ RHYTHMOS/ College

鞄に関しては、当店では開店時よりバックパックを中心にギアとしての提案を基本路線としており、今後も芯としては変わらないはずなのですが、さすがにそればかりというのも芸がありません。

このトートバッグを皮切りに、少し提案の幅を拡げていきたいと思っています。

手縫いの財布などでお馴染みRHYTHMOSから届いたこCollegeは、多角的に見て優れたバランスを備えた逸品です。

真鍮リベットでしっかりと固定されたハンドルには、ブランドならではの肉厚な一枚革を使用。
タンニンで鞣されており、使い込むほどに深い艶を帯びていきます。

厚手キャンバスの本体メイン収納部は内ポケット等のないシンプルなものですが、

外側片面には密かにポケットが設けられています。
鍵や財布など、細かいものを入れるのに便利ですね。

大きすぎず小さすぎない絶妙なサイズ感、そしてこの虚飾を排しつつも気配りの利いたデザインで、老若男女問わず長く使える道具としての役割を果たしてくれます。

季節感にも偏りがないため、年中を通してついつい使ってしまうことでしょう。

可能であれば是非とも実物をご覧いただき、その魅力をお確かめください。

オンラインストアはこちらです→ ブラック/ カーキ


営業日時変更のお報せ

あっという間に11月も終わろうとしています。

さて、近頃水曜日しか休みがとれないという声がまたお客様よりちらほら上がることが増えてきました。
そのため、インポート商材は来年秋冬ものの展示会が始まる時期ではありますが、年内はできる限り水曜も営業しようと考えております。

ということで、11/29(水)は定休日ですが営業(12:00~18:00)致します。

次回の水曜営業は今のところ未定です。
是非普段お越しに慣れない方はこの機会にご来店くださいませ。


サンサルバドルの雪 ~ RICEMAN/ Chesterfield Coat

ここ数年で俄にフォーマルの舞台から市井に降りてきた感のあるチェスターフィールドコート。

チェスターコートと真ん中を略す呼称が正式名称の如く扱われ、日常使いできるコートとして幅広く提案されるほどその存在に特別感はなくなりました。

厳密に言えば一般的にそう称されているものの殆どは”セミ”チェスターフィールドコートの部類に入るものですが、本来の重厚感、ものものしさを考えればオリジナルに固執すべき合理的な理由はなく、当然の流れでしょう。
言葉の意味、服の形、どちらも昔から時代と共に変化していくものです。

今回ご紹介するコートも、そのものずばりの名を冠しながら、セミチェスターフィールドよりさらに肩の力の抜けた、実にRICEMANらしい一着に仕上がっています。

素材は軽量で表情豊かなコットン×ウールの混紡生地。

ブラウンをベースに、極細のストライプが入っています。

表地は薄手ですが、しっかりと総裏が張られ、着心地と防風性を高めています。

ポケットはこの形状にしては珍しく、ワークコートのようなパッチポケットが採用されました。

右ポケット上部には、フラップ付きの小さなサブポケットが設けられています。

こうした各所に在感の強いホーンボタンを用いることで、ゆるさの中に一種の緊張感が加わりました。

こうしたアレンジが、チェスターフィールドが持つかしこまった性質にカジュアルな要素を適度に混ぜ込むことに成功し、結果まさにブランドの提唱する「きちんとゆるい」独特の佇まいを生み出ています。

軽いコートゆえ単品では真冬をしのぐには若干心許ないところはありますが、コンフォートIDプリズムベストなどを挟み込めば問題ないでしょう。

店頭やオンラインストアのアクセスを見ても、気にされている方は多い様子。
もう今からすぐ使えるものですので、どうぞお早めに。

オンラインストアはこちらです


こゝろ ~ INSTRMNT/ K series

冒頭から個人的な話で恐縮ですが、最近気持ちが洞窟だとか荒野だとかに向きがちで、洋服屋なのに感性の世界から少し遠ざかりつつありました。

これはいかんと思っていたところ、学生時代からファンだったマッツ・グスタフソンの個展が恵比寿MA2 Galleryで行われるという情報を知り、定休日に展示会の流れで立ち寄ってきた次第です。


洗練された空間に素晴らしい水彩画の数々。

4階はヴィンテージ家具屋さんとの合同企画になっていたらしく、グスタフソンの作品と名作家具が見事に調和していました。


判る範囲ではプルーヴェ、モーユ、ジャンヌレ…

ご馳走様でした。

その後家内と合流するため徒歩で品川に移動したのですが、道中にちょっとしたトマソン物件が。
2階にご注目ください。

そんなわけで、最近欠けていた何かを補給して参りました。

さて、本日店内を見渡せば、こうしたアート(最後のトマソン物件は別として)に近しい性質を帯びたモダンな時計が入荷しているではありませんか。


INSTRMNTより、お馴染み#01シリーズに加え、新型”K”シリーズの登場です。

01については過去ご紹介していますので割愛しますと、このK、01をベースにしながらもさらにその要素を研ぎ澄ましたものに仕上がっています。

最大の違いはベルト。
使い込むほどに味わいの増すジャーマンレザーを使用した01に対し、Kはヴィーガンの方でも安心してご利用いただけるイタリア製のラバーが採り入れられています。

そしてこのラバーベルト、もうお気づきかも知れませんが、穴が開いていません。

ご使用前に、ご自身の適正な箇所のみ穴を開ける必要があります。
なお、裏面には補助穴が開いていますのでご安心を。

この仕様により、余計な穴がなく使用時にきわめてミニマムな印象を与えます。

もともと虚飾を削ぎ落としたデザインが特徴のINSTRMNTですが、まさかここまでやるとは想像が及びませんでした。

現実的な生活に溶け込む実用品としての品質をしっかりクリアしたうえで、組み立て作業をはじめとするその手間そのものに感覚的な要素を持ち込む、そのバランス感に惹かれて止みません。

オンラインストアはこちらです→
Kシリーズ
K-31(ブラッシュドシルバー×ライトグレー) / K-61( ガンメタル×ミッドグレー)/ K-100(ブラック×ブラック)
01シリーズ
01-A(ガンメタル×タン)/ 01-B(ピンクゴールド×ダークブラウン)/ 01-D(ブラック×ブラック)


手を伸ばせばいつでもあるはずのぬくもりは ~ MONTANE/ Prism Jacket & Vest

まだ11月というのに寒い日が続き、ただならぬほど冬の気配が濃くなっています。

景色はまだ紅葉の季節、
でも寒い。
このアンバランスさゆえ、ダウンジャケットや分厚いウールのコートが必要な気温ではあってもつい躊躇してしまう方は多いと思います。

となるとこの子たちの出番です。

薄く軽く暖かいことで定評あるMONTANEのプリズムジャケット、

同じシリーズのプリズムベスト。

毎年取り扱っている商品ですが、今年は素材などが少しリニューアルされました。

まず、表地は今まで用いられていた柔らかなPERTEX Microlight Rip-stopから、PERTEX QUANTUMへ。
前回に比べややハリのある強靭な生地で、剛性感が増しました。

プリズムジャケットは前回入荷したオリーブドラブのモデルと異なり、背面にリフレクタープリントが施されています。

その他細かい仕様がところどころ変わっていますが、本質的な部分には一切ブレはなく、顎に当たる部分の裏にファスナーが当たらないようにするマイクロフリース使いや


右ポケットを裏返し、そこへ本体をコンパクトに収納できる構造はそのままです。


この薄さゆえ見た目では少し防寒機能を不安に感じるかも知れませんが、中に仕込まれたPRIMALOFTの性能は高く、1~2分も着れば体温を蓄積し、ほかほかになってきます。

英国山岳レスキュー隊採用モデルゆえ山は勿論のこと、普段から大活躍するシリーズです。

店主もこのベストはここ数年にわたり秋冬では常時手放せません。
当店でお買い上げいただいたお客様が冬に再来店される際に着用されている率が最も高い一枚でもあります。

なお、当店はお陰様でもうじき3周年を迎えるのですが、それに伴い現在商品構成を再検討しておりまして、モンテインについては次回入荷予定を保留しています(止めるわけではありません)。

ひょっとすると当店でモンテインを入手できるのは次回は数年先のことになるかも知れませんので、気になる方は今年のうちに。

オンラインストアはこちらです→
プリズムジャケット ブラック
プリズムベスト ブラック/ モロカンブルー


夢見るカカオ ~ RHYTHMOS

秋が深まるにつれ、暖かな色目に惹かれるようになってきました。

人気のRHYTHMOSより届いた今季限定色カカオは、まさにそんな気分にも適応し、それでいて春夏と季節問わず通年使えるバランスのよさが魅力です。

他の色も入荷はしてきていますが、このカカオに限っていえば、11/20現在店頭には以下の三点が残っています。

まずは一番人気の長財布Zip(L)。

通常白が用いられるファスナーテープと縫い糸を本体と同色にすることで、柔和な印象から引き締まった顔つきに変化しました。

小振りの財布Roll(M)についても、縫い糸がカカオカラーに変更され、落ち着いた雰囲気となっています。

名刺入れVisit(W)は縫い糸に関しては同様、さらに通常無染色のヌメ革とのコンビのところをすべてカカオに統一しました。

どれもすべて欲しくなってしまうほど素敵な仕上がりです。

各一点しか在庫はありませんので、気になる方は是非お早めに。

もちろん、先述の通り他の色も補充されていますので、それらも併せてご検討ください。

オンラインストアはこちらです→
Zip(L) カカオ/ ブラック/ ネイビー
Roll(M) カカオ/ ブラック/ ネイビー/ オリーブ
Visit(W) カカオ/ ネイビー


今年の冬はとても寒くて長いから ~ EEL Products/ ノルディックセーター&ハイネック

傾向としてふわりとした優しいニットの多いEEL Productsに於いて、珍しいほどに密度の詰まったシリーズです。

クルーネックのノルディックセーターにハイネックのノルディックハイネック。

「北欧」をその名に冠しただけあり、もっちりとした肉厚のボディは、凍てつく北風から体を守ります。
耐久性も高く、毛玉もできにくいはずです。

形状はシンプルですがリブの絞りを抑えるなどEEL Productsらしい直線的なシルエットのため、過剰なバタ臭さを感じさせません。

タイトではないもののゆったりもしていませんので、様々な装いに適応するはずです。

今年は、店頭でもこうした暖かな風合いのアイテムが例年以上に動いています。
このニットも例外でなく、ご紹介前にだいぶ欠けてきてしまいました。

これから冬を迎え、ますます空気も冷たくなります。
秋の様子から察するに、相当寒くなるのではないでしょうか。
それに臨み、どうぞお早めにご検討ください。

オンラインストアはこちらです→
ノルディックセーター ベージュ
ノルディックハイネック グリーン


木枯らし吹いちゃ 冷たかろうて ~ handson grip/ Fam

当店秋冬の風物詩、handson gripの手袋。

今年も聖地香川から届きました。

取扱いも3シーズン目ですのでブランドの詳細については過去記事をご覧いただくとして、今回は新作Famをご紹介致します。

テクニカルな素材使いを得意とするブランドでは初となる、一枚革の手袋です。

その機能性については申し分ないものばかりではあったものの、スーツやオフィシャルの場ではちょっとカジュアル度が高いものばかりというのが難点であったこのブランドの穴を埋める、見事な企画と言えます。

素材は神戸牛のウォッシャブルレザー。
もちっとした質感とイージーケア性がうれしいですね。

手首は胴のスナップ留めです。

なお、上位モデルであるWander’boutも、今季よりこのスナップが銅に変更されています。

当店では毎年人気のブランドで、すでに型、色によってはサイズ欠けを起こしつつあります。

本格的な寒さが訪れる前に、ひと味違う手袋をお探しの方は是非ご検討ください。

オンラインストアはこちらです→
fam ブラック
WT Traverse GV ブラック
Wander’Bout ブラック/ タン
Easy Breezy ブラック
Tracker ブラック/ シンダー/ ダークブルー