この道 わが旅 ~ MONTANE/ Dyno Stretch Jacket

先日、店休日を利用してみなとみらいの横浜美術館に行って参りました。

お目当ては現在開催中の『ファッションとアート 麗しき東西交流』。

明治維新後、横浜から欧米に輸出された着物が現地のファッションへもたらした影響、その変遷などが、当時のドレスや絵画など様々な角度から楽しめる好企画でした。

個人的には鏑木清方とジャンヌ・ランバンの素晴らしさが印象に残っていますが、そんな店主のざっくりした感想ではなく、お馴染みROBEに過不足ないレビューが載っていますので、是非こちらもご覧ください。

ROBE/ 横浜美術館初となるファッション展「ファッションとアート 麗しき東西交流」が開催中

さて、当日は暖かかいような肌寒いような、そして雨が降るのか降らないのかよくわからない、何とも微妙な天候でした。

おまけに時間がたっぷりあったため桜木町から白楽のTweed Booksさんに立ち寄りつつ新横浜まで歩くプランでしたので、

羽織りものとして選んだのがこちら。

高機能ギアといえばMONTANE、そのソフトシェルジャケットDyno Stretch Jacketです。


結果として、大正解。
安心して頗る快適な散歩が出来ました。

実は昨年も同名のモデルが入荷しており、形状はほぼ変わっていません。

ワイヤーが仕込まれ調節可能なフード、

前立て裏に貼られたマイクロフリースによる快適な顎まわり、

ベンチレーションにもなるメッシュ仕様のポケット、

動きやすいカッティング、

どれも変更の必要がないほど高い完成度でした。

しかしながら、今回使用される素材が変わったことで、特徴がやや異なるものとなっています。

今回採用された”Chameleon³”は通気性、排湿性、ストレッチ性に優れた素材で、たいへん動きやすく、アップダウンを歩いていても蒸れをほぼ感じません。
それでいて小雨程度はゆうに弾く撥水性も備えています。
そこまでは昨年モデルに使用されていた”Chameleon Kinetic”と同じですが、今回はそれより厚みを持たせ、より高い防風性、保温性を実現しました。

言い換えれば、前回の方が薄く、軽く、涼しいということでもあり、これは優劣というよりもお好みや用途次第かなと思います。

前モデルもまだブラックとブルーは在庫が残っていますので、是非見較べてみてください。

オンラインストアはこちら→
ブラック/ シャドウ/ アンタークティックブルー
(16SSモデル ブラック/ アンタークティックブルー)


Take a load off Fanny ~ HAVERSACK/ Band Collar Pullover Shirt

5月に入って少しずつ店頭でも半袖をお買い求めのお客様が増えてきましたが、長袖シャツの季節が終わったわけではありません。
むしろ、袖の長短問わず毎日シャツ一枚で出かけられるようになるのはこれからです。

今回ご紹介するのは、ジャケットなどの中にというよりも主役としての要素の強い、まさに今から夏にかけてを主戦場とするシャツです。


このプルオーバーシャツは、薄手でとろんとした質感のコットン/キュプラ混紡素材で仕立てられており、真夏でも快適に着ていただけます。

少し長めの着丈や裾脇の深いスリットに大き目のガセットなどが、柔らかな生地の落ち感やドレープと相まって、上品な色気を醸し出しています。

そして最大の特徴は前立て。

ボタンをすべて止めた状態だと普通のバンドカラーですが、

開けても胸元が露出しません。

前立ての裏に共生地が蛇腹のように仕込まれているわけですね。

この部分が比較的たっぷりととられているため、脱着の際に首元が狭いということもありませんし、ボタンの開け具合でそれぞれ異なる胸元の表情を楽しめます。

細身で背の高い方と抜群の相性を持つデザインです。
気になる方は是非店頭にてお試しください。

オンラインストアはこちらです→ ベージュストライプ/ ブルーストライプ


抱きしめた 心の小宇宙 ~ KELE CLOTHING/ ANTLIA & GRUS

もうすっかり当店ではお馴染みの存在となったハンガリーのニットブランドKELE CLOTHING。

毎季独自のお題を定めてコレクションを展開していますが、それほど頑ななスタンスでもないらしく、今回ご紹介の2型に至っては、今季の”収穫の形状と色彩”よりもむしろ前季の流れに連なっているようです。

2016AWコレクションの着想元であった絵本『The Heavenly Tenants』は、十二宮の星座が生き返ってウィスコンシンに住む家族の農場を訪問するという内容で、それに因んで殆どのアイテムには星座の名が当てられていました。

そして今季の男性用のこの2型については、ポロシャツにはANTLIA(ポンプ座)、女性用のプルオーバーにはGRUS(つる座)と、同様に南天の星座の名が授けられています。

素材こそウールではなく薄手のコットンを用いて、気温の高い時期にも快適に着られるものとなっていますが、KELEロゴをボディに編み込んだ意匠やニットの裏面を表に出した生地使いは、秋冬にご紹介したタートルネックLAPUS(おおかみ座)と同様です。

どちらも形状自体はすっきりとしたシンプルなもので、ロゴ意匠も本体と同色のため煩さはなく、幅広い装いに対応できます。KELE入門編としてもお薦めです。

このブランドならではのデザイン感覚、そして品質の高さを、是非夏でもお楽しみください。

オンラインストアはこちらです→ ANTLIA/ GRUS


遠き山に陽は落ちて ~ EL CAMPERO

当店でも開店以来人気のTRIOPなど、スポーツサンダルの優れた機能性はトレンドを飛び越え、いわば夏のスニーカーとしてほぼ定番化したと見ています。

一方トレンドアイテムとしては昨年からシャワーサンダルが注目を浴びていますが、いくら旬のアイテムとはいえ、さすがにある程度年齢を重ねた大人が市街地で履くものとしては厳しいものがあります。

そこで当店が今年スポーツサンダルの対抗馬として提案するのが、レザーサンダルです。

イタリアのトスカーナ州にて、”シンプルであることは洗練性の究極形である”というレオナルド・ダ・ヴィンチ(彼もまたトスカーナの人物です)の言葉を掲げ、ハンドメイドで靴やサンダルを50年以上にわたり作り続けているブランド、EL CAMPERO(エル・カンペーロ)をご紹介します。

トスカーナは、革好きの間では植物タンニン鞣しの革の産地として名高い地域です。
この革、RHYTHMOSの革小物などで当店ではお馴染みではありますが、ちょっとおさらいしてみましょう。

タンニン鞣しの革は一般的に多く流通しているクロム鞣しの革に較べ、生産にコストや時間がかかり、かつ柔軟性に乏しく日焼けなどで変色しやすいなどの欠点を備えています。
耐火性や引き裂き強度などもクロム鞣しの方が優れていますし、工業製品として革を捉えた場合、タンニン鞣しの出る幕はほぼありません。

しかしそれでもその製法が今もなお存続している大きな理由が、最大限に引き出された革本来の風合いです。

革を使いこんだ時に味が出るという表現をよく使いますね。
質感がこなれ、澄んだ艶が生まれ、何とも魅力的に育っていきます。

タンニン鞣しの変質しやすさがここに長所として転化されます。
変化しやすい≒味が出やすいということです。

ですから経年劣化だなんて悲しい表現ではなく、せめて経年変化と仰っていただければ、きっと革も喜ぶと思います。

さて、このEL CAMPEROのサンダルには当然トスカーナ現地で作られたタンニン鞣しの革が用いられています。

縫い糸や金具などを除けば、靴底も含めほぼすべてが革製です。

多くのタンニン鞣しの革の色つけは耐久性の高い顔料でなく、透明性の高い染料を用いていますが、このサンダルも御多分に洩れず。
というわけで色ムラが多く、傷などもそのまま残されていますが、それが革本来の姿です。

履き込んでいけばいくほど滋味に富んだ表情を見せてくれることでしょう。

黒のバックストラップのタイプと焦げ茶色のつっかけタイプ、ともに男女サイズを幅広く揃えました。

大人の夏の装いに、気楽さと品格を与えてくれる魅力的なサンダルです。
是非店頭にてお試しください。

オンラインストアはこちらです→ #550X(ブラック)/ #560(ダークブラウン)


Summer Blue ~ HAVERSACK/ インディゴサッカージャケット

快晴に恵まれたゴールデンウイークが終わってもお日様はその勢いを止めることなく、今日に至っては横浜でも最高気温28度と、夏さながらの陽気となっています。

光の強さももう春ではなく、初夏のそれですね。

さて、昔から暑い日の装いに欠かせない素材がシアサッカーです。

生地の凹凸のお陰で肌に触れる面積が軽減され、まとわりつくような不快感を抑え込んでいるだけでなく、そのストライプも目に涼しく、周囲の人も実に爽やかな心持にさせてくれます。

HAVERSACKのこのジャケットは、そんな素材の良さを最大限に活かした服に仕上がっています。

肩パッドなどを省略し柔らかく、物理的にも軽く、それでいて安っぽさのかけらもないのは立体的な仕立ての為せる業です。

裏地も敢えてキュプラなどの滑りのよいものでなく、吸汗性が高いコットンが採用されました。

袖口はボタンで開閉しない、筒状のカジュアルな仕様となっています。

ボタンの品質にも手抜かりはなく、水牛の骨を削ったものが使われています。

着丈はやや長く、ゴージラインも低い、少しアダルトなデザインです。
服を着慣れた大人の男性のための夏の羽織りものとして、申し分のない完成度を誇る一枚と言えるでしょう。

オンラインストアはこちらです→ インディゴサッカージャケット


KESTIN HARE ポップアップイベント終了しました!

お陰様で、無事KESTIN HAREポップアップイベントが終了致しました。

快晴に恵まれたこともあり多くのお客様にお楽しみいただけて、とてもうれしく思います。
有難うございました!

イベント期間中にも夏物を中心にいろいろ入荷しており、スペースの問題で出せていなかった商品もありましたので、また明日よりそういったものもご紹介していきます。
どうぞ皆様、引き続き宜しくお願い致します。


日常の私 ~ RICEMAN/ Knit Polo Shirts

常にトレンドの本流から置いて行かれ続け、すっかり忘れ去られかけていたスキッパーポロ。
ボタンのないポロシャツのようなこの襟型のプルーオーバーが、今なんだか新鮮です。

実は店主が高校生のとき好んで着ていた型でして、常に気にしていたのですが、なかなか姿を現さず。
RICEMANの展示会でこれを見つけたときは、思わずオッと声が漏れてしまいました。

もちろんそれは昔のままではなく、今の服として再構築されています。

サイズはかなりゆったりとしており、袖もやや長めですので、半袖とはいえ実際に着ると肘丈くらいに落ち着きます。

凹凸が特徴的なニット素材は乾いた質感を備え、またそのサイズも相まって肌に触れる面積が少ないため、べたつきません。
ひじょうに清涼な着心地です。

脇にスリットの入った裾のリブは変則的に編まれ、ニットポロならではの上品さとスポーティーな印象を両立させています。

シンプルなようでひと捻り効いていますので、いつもの装いに一点置き換えるだけで新鮮な印象となることでしょう。

見慣れた定番アイテムとは違うものを探している、でもトリッキーすぎるものも困る、そんな方にお薦めです。

オンラインストアはこちらです→ オリーブ/ ネイビー


あるこう あるこう わたしはげんき ~ EEL/ サツキニット

現在開催中のKESTIN HAREポップアップイベント、お陰様でたいへんご好評いただいております。

一方でもちろん通常商品もいつも通り並んでいるわけで、そこに初夏~夏物をはじめ各ブランドから新作がどんどん登場している時期でもあります。

その中で名前からしてまさに5月の陽気を彩るのに相応しい、EELのサツキニットをご紹介致します。


写真で見るとポケット付きTシャツのようですが、その実肉厚なコットンニットで仕立てられています。

ゆったりとしたサイズ感で袖や裾にリブがないためは風通しよく、厚手の生地とはいえ重苦しさやまとわりつく不快感はありません。

そしてこの滑らかでモチモチした質感は身に纏えば思わず笑みのこぼれる心地よさ。
胸ポケットのふんわりとしたボリュームからもそれが伝わる筈です。

基本的にはオーソドックスなデザインですので、着こなしがどうこう言うものでもありません。
きょうは少し暑くなりそうだな、といったときなどに気軽にお召しください。

ことさら個性や違いは主張せずとも埋没はしない、そんな精神的余裕を具現化したような一枚です。

オンラインストアはこちらです→ ホワイト/ グレー/ ネイビー


ORDER BORDER全品到着しました!

いよいよ本日、KESTIN HAREのポップアップコーナーイベントが始まりました。

そしてそれにちょうど合わせたかのように、先月のORDER BORDERでご注文いただいていたボーダーシャツ全品が到着しています。

是非お引き取りと合わせてKESTINの世界をお楽しみください。

ご来店、お待ちしております!


ゴールデンウイーク期間の営業について

早いもので明後日からゴールデンウイークです。

当店も以前お伝えしましたように期間中KESTIN HAREのポップアップイベントを実施致しますが、それに伴い下記の通り営業日を変更致します。

5/3(水) 水曜定休→通常営業(12:00~20:00)

ということで、4/29~5/7は無休で通常時間の営業となります。
是非ご都合の宜しいときに遊びにお越しください。