外套フェア開催のおしらせ

少しずつ冬の気配が色濃くなってきたところで、イベントのおしらせです。

来たる12/11(土)~12(日)の2日間にわたり、当店にて外套フェアを開催することとなりました。
今回はブランドではなく、コートそのものにフォーカスした内容です。

期間中は通常商品はもちろん、イベント期間限定のコートを陳列・販売致します。
当店取扱ブランドの直営店限定品、いまは手に入らない過去のアーカイブ品などなど…

また、前回ご紹介したHAVERSACKのダッフルコートの、来年秋冬に向けての受注会も同時開催。

来年の新色であるグレーベージュのみならず、

10着のみの限定色であるピューリタンレッドも、先行してオーダー可能です。

期間中は、HAVERSACKからデザインアシスタント/生産管理担当の村松さんもお越しいただきますので、コートのご相談に限らずHAVERSACKのものづくりについてなど、どんどんお訊ねください。

今後、イベント当日に向けて、取引先ブランドのデザイナーさんによるコートにまつわるミニコラムなどをこのブログでも発表していく予定です。
どうぞお楽しみに!


羊は安らかに草を食み ~ Ithe/ No.28-48-HTO

その完成度の高さから多くのお客様に愛され、いつしか「イザT」と呼ばれるようになっていたNo.28-HTO。

長袖バージョンであるNo.28-48-HTOもまた見逃せぬ逸品です。

いままで色を問わず、ワンピースに使われるほどハリのある凛とした生地が定番的に使われてきましたが、この秋冬は新しい試みとして、メリノウールが採用されました。

登山やキャンプなど、アウトドアを嗜む方には、肌着や靴下の素材としてお馴染みのメリノウール。
寒い日には暖かく、暑い日には涼しく感じられ、また天然の消臭効果も備えているなど、ハイテク素材を上回る機能性を誇ります。
もちろんウールと聞いて聯想する不快なチクチク感などほぼありません。

今季Itheの提案はネイビーでしたが、当店限定で特別にホワイトバージョンを作ってもらいました。
ホワイトと言っても温かみのあるオフホワイトで、肌着としても使いやすい色目です。

仕様はいつもと同じく、共生地のバインダーネックに

1980年代のヘインズから引用した天地引き縫いの裾と袖口。

着心地を損ねるうなじのブランドタグは排され、洗濯表示タグと兼用されました。

このタグの位置も通常より下に縫い留められ、肌に直接触れず肌着やパンツに当たるよう考慮されています。

気になる洗濯についてですが、特殊な加工が施されたウォッシャブルウールにつき、家庭の洗濯機が使用可能です(裏返してネットに入れ、できれば短時間で済ませてください)。

手前味噌ながら、別注で終わらせるのが惜しいほど使い勝手の良い一枚となりました。
寒さが増し、こうしたカットソーが重宝するこれからの時期、是非ともお役立てください。

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今からすぐに始めようか 不思議な感じの二人の旅 ~ GREEN THOMAS

長くご愛顧いただいているお客様ならご存知の通り、当店では年々インポート商品が減少傾向にあります。
しかし何かしら通じるものがあるのでしょう、なぜかスコットランドからは流れが途切れません。

今回ご紹介する大判のニットストールもまた、かの国からやって参りました。

当店では初のお披露目となります、GREEN THOMAS。

グラスゴーに拠点を置く、Emma GreenとAlan Thomas Dibbleによるデザインユニットです。

二人の出会いは1992年のセントラル・セントマーティンズに遡るそうですが、このブランド自体はまだ若く、当店と同じく2015年にスタートしました。

グラスゴーのブランドらしい美麗な配色とクールなモダンさを特徴とするそのデザインは、時代に左右されず長い期間の愛用に応えてくれます。

この大判のストールは、その大きさ(220 cm×55 cm)ゆえに巻くだけでなく肩に掛けたり、あるいは室内でブランケットストール代わりにも使用できます。

ニットの産地として名高いスコットランドのブランドですから、当然品質も抜群。
具体的な名称は公表されていませんが、1766年創業の英国の糸メーカーによる発色と手触りに優れたラムウールをふんだんに使用し、スコティッシュ・ボーダーズのどこかにある小さな工場で丁寧に編みたてられています。

少しずつ空気も冷たさを増してきて、こうした冬小物がだんだんと魅力づいてきました。
寒いのはちょっといやですけど、装いの面では愉しい季節ですね。

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CHEVRON SHAWL DENIM MARL/ CHEVRON SHAWL PINK MARL


昨日までとは少しずつ違う ~ HAVERSACK/ ヴィンテージメルトンダッフルコート

トレンドによる浮き沈みはあれど、この何十年ものあいだ、いつの冬もダッフルコートが街から消えたことはありません。

それはデザインとして完成された一着の証ですし、実際多くの人がダッフルコートと聞いて思い浮かべるものはだいたい似たようなものでしょう。
たまにアレンジの強く入ったものが出てきても、それは瞬間的な新鮮さに留まりがちだったりします。

ではもうダッフルコートはこれ以上先に進めないのか、いわゆる定番的な構造から抜け出せないのか、その問いに対し「否」と回答したのがHAVERSACK。

きちんとダッフルコートでありながら、しかしいままでだれも見たことがない一着が生まれました。


素材はHAVERSACKオリジナルのメルトン。

しっかりとした厚み、コシのある、骨太な生地です。
その密度ゆえ防風性に優れ、一枚仕立てでありながら真冬にも対応できます。

この生地のほつれにくい性質を活かし、すべてのパーツは敢えて断ち切りのままとなっています。

フードの縁にはアジャスタが仕込まれ、サイズ調整が可能です。

袖付けはダッフルでは珍しいラグランスリーブで、かつ脇にベンチレーションつきのマチが設けらているため、ボリュームのある布使いでありながら腕を動かしやすくなっています。

ポケットはパッチポケットとスラッシュポケットの二段構え。

このスラッシュポケットは内袋が設けられておらず、内部へ貫通しています。
ですからポケットというより、切り込みといった方が正しそうですね。

これにより、前立てを全部閉めた状態でも下に着たジャケットやパンツのポケットに手が届き、中のものを出し入れすることができます。

トグルとその他のボタンには、それぞれの部位に適した色目の水牛の角が採用されました。

どこを見ても入念に設計されていることがよく理解できます。
HAVERSACKも、今季このコートの出来栄えにはかなりの手応えを感じているそうです。

マントを思わせるたっぷりとしたAラインは力強さというよりも中性的な雰囲気を作り出し、そのため同じデザイン、同じ色で女性用と男性用それぞれのサイズをご用意しました。

ダッフルコート愛好家の方だけでなく、近ごろ距離を置いていた方にもお薦めしたい逸品です。
この冬のコートをまだ決めあぐねているのであれば、是非とも一度お試しを。

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ふれてごらん ~ comm.arch./ Hand Framed Wool Linen PO & CD

目を惹く華やかさだったり、瞬間的に伝わるわかりやすさではなく、誠実に、求められる本質を追求した結果生まれるコムアーチのニットの数々は、シーズンを重ねるごとにゆっくりと、しかし着々とファン、リピーターを増やし続けています。

新作であるこのリネン混のニットシリーズもまた、ぱっと見のわかりにくさと実際に着たときの印象の快いギャップゆえに、店頭ではすでにお客様の手元へ巣立ち始めてきました。



ウールを中心に、リネンとアルパカを混紡しています。
ちょっと珍しい組み合わせですよね。

もちもちと弾性に富んだ南米産のウール、さらりとした肌触りと枯れたような色調をもつ無染色のリネン、そしてふんわりと柔らかくあたたかなアルパカと、それぞれの素材の特徴が掛け合わされ、ふっくらしているのに滑らかな、不思議かつ実に魅力的な編地となりました。

なお、気になるチクチク感ですが、ほぼ皆無です。

同素材のカーディガンもありまして、これまた見事…



先に挙げたプルオーバータイプと同じく、手横編み職人さんの手で、一着一着時間をかけて編みたてられています。

当然、人力だからよい、時間がかかるからよい、というのではなく、人力ゆえに加減が効き、結果としてぎゅっと密度の高い編地となるわけです。

剛性が高く型崩れしづらいのに、しなやか。
素材、編み立てともにこの相反した要素を高次元で両立し、この素晴らしいニットが生まれました。

画面越しに伝えるのが難しいニットゆえ、是非一度触れて、袖を通して、言わんとすることをお確かめください。

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Hand Framed Wool Linen PO バーントナットミックス(焦茶色)/ コールマインミックス(石炭色)
Hand Framed Wool Linen CD バーントナットミックス(焦茶色)/ コールマインミックス(石炭色)


こんな夜には暖かいココアに二人包まれて ~ niuhans/ Lamb’s Wool Melton Zip-up Jacket & Bal Collar Coat

今朝は何だか冷え込むなと思ったら、最低気温が10度を下回ったようですね。

気がつけば11月ももう中旬、秋はいよいよ深まりを増し、冬の気配が微かに漂ってきました。

純粋な防寒具としてだけでなく、目にもセーターや上着がうれしい季節です。

体の芯まであたたまる、ミルク多めのカフェオレのような、混ぜきれていないホットココアのような、そんな服ならなおのこと。


niuhansの新作は、ふんわりと甘い香りが漂ってきそうな柔らかいライトブラウンの色に心擽られます。

繊細なウールを用いたメルトンは、ごわつきも硬さもなく、ただただ優しさだけがそこに滲み出るばかり。
縮絨することにより目が詰まって防寒性が高いのはもちろんのこと、さらに表面をわずかに起毛させることで、ぬくもりを増しています。

円みを帯びながらもすとんと生地の落ちるシルエットで、とても品の佳い佇まいです。

コットンキュプラの裏地は、滑りのよさを持ち味としながらも、キュプラ特有の艶が抑えられ、奥ゆかしく機能します。

このジップブルゾンのほか、バルマカーンコートもご用意しました。

こちらも徹底して虚飾が排され、それでいて素っ気なさや冷たさを感じさせません。
表に出づらい、niuhansらしい細やかなデザインワークの光る一着です。

なお、内ポケットはブルゾンと異なる仕様となっています。

どちらも単品で見るとやや地味ながら、ひとたび身に纏えば、肩の美しさ、生地と形状の豊かな相乗効果に、はっとさせられますよ。

オンラインストアはこちらです→
Lamb’s Wool Melton Zip-up Jacket/ Lamb’s Wool Melton Bal Collar Coat


ライズ & シャイン ~ EEL Products/ ノルディックカーデ

EEL Productsの定番ノルディックシリーズに、カーディガンが加わりました。

肉厚な独自の編地は、暖かいだけでなく意外なほどにのびやかで、そして毛玉ができにくいという特徴を備えています。

毎年ご好評いただいているこのシリーズは、いままでごく中庸なサイズ感でしたが、今季はがらりと一新し、敢えてそのオーセンティックなバランスを崩しました。



肩幅、身幅のみを極端に広げることで、いわゆるオーバーサイズとはまた異なる不思議な雰囲気を生み出しています。

このエクストリームな縦横比を別にすれば、デザイン自体は比較的基本に忠実な(とはいえ前立てなどよく見ると細かな仕事が光ります)、おとなしいものです。
その対比も面白いですね。

メーカー側から何色か提案された中から、とりわけ心惹かれたサックスブルーとオレンジを選びました。

つい重くなりがちな秋冬の装いに、是非お役立てください。

オンラインストアはこちらです→ サックス/ オレンジ


忘れられた罪の島 ~ moncao/ wool mohair pullover

その名が意味する季節風の如く、その定義やジャンルは曖昧で、でもその現象だけは確実にそこにある…ポルトガルのmoncaoの服は、今季もそのとらえどころのなさと純然たる服の力で我々を翻弄してきます。

moncaoとは?そもそも季節風とは?という問いにつきましては以前の拙ブログをご参照いただくとして、ともあれこのプルオーバーをご覧ください。

まるで愛玩動物のような、モヘアを混ぜたウールの織物の毛並み、質感、肌触り。
いつまでも撫でていたくなります(ちなみに、裏面は起毛していません)。

細くもなければ特別ゆったりもしていない、ごく中庸なサイズ感です。
欧州の服特有の袖の長さも抑えられ、一般的な日本人の体形と合いやすい形状だと思います。

生地と並ぶ最大の特徴である、この深い深いキーネックの切れ込み。
ここをどう活かすかで、印象はだいぶ変わります。

たとえばcomm.arch.のメリノウールのカットソーなどを仕込むと、こんな感じになります。

もちろんタートルネックだけでなくクルーネックでもいいですし、カットソーではなく布帛だって問題ありません。
お手持ちの服でどんどん試してみてください。

ちょっとしたジャケットくらいの厚みのある生地ですから、いまの時期はアウター的に使え、先述の通り癖のない中庸なサイズ感につき、寒い季節はコートの下にも問題なく着られます。

万人好みはしないものの、店頭での反応は好く、すでに在庫もサイズ欠けを起こしてしまいました。

さすがに一度着てみないことにはよくわからない服でしょうから、気になる方はどうぞ一度お試しを。

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