イングランド北西部の湖水地方にて、地元の伝説的な奇人の名を冠してバッグ作りを行うMillican(ミリカン)。
創業者夫妻を中心に小規模ながらユニークな製品を続々と世に送り出しています。
https://www.youtube.com/watch?v=uuTG4McLHgY
昨年秋以来、一年振りの入荷です。
今回はその中より当店では初めての登場となる”SMITH”をご紹介します。
過去にご紹介したモデル同様、創業者夫妻の友人Andy Smith氏をイメージしてデザインされ、そしてその名を受けたバッグです。
一般的にバックパックの開閉には大きく分けて2パターンがあります。
バッグを囲うファスナーを開閉するパネルローディング方式(例:BACHのBIKE2B)、主として筒状の本体の上を紐で縛った上で雨蓋を被せるトップローディング方式(例:MillicanのFRASER)です。
このSMITHはその後者に該当しますが、紐と雨蓋が存在せず、本体の開け口自体をクルクルっと巻くロールトップ型となっています。
拡張性に秀で、荷物の出し入れが容易な上に雨などにも強い形状でもあります。
丸めてアルミニウム製のフックで留めるのですが、そのフックにハンドルが繋がっており、床などに置いたバッグをちょっと動かしたりするのに重宝します。
本体内部には数多くのポケットが仕込まれており、最上段のポケットはタブレット等を入れたときにタッチパネルを保護するため黒い起毛素材が内側に張られています。
地味ながら気が利いていますね。
本体側面の背面パネル脇にはキーフック内蔵中型ポケットとPC用スリーブが設けられています。
このPC用ポケットはファスナーに加えてマグネットが仕込まれ、開口部をしっかり塞いで雨などの浸入を防ぎます。
本体両サイドのポケットは深く、折り畳み傘や少し大きめの水筒なども容易に収容できます。
右側にはトレッキングポール用アタッチメントが装備されていますが、
下部のループは非使用時にポケットの中に引っ込められる仕様です。
ポケット内部にも本体同様細かなポケットが多数隠され、そのうち一つはスマートフォン用として起毛素材の裏地が仕込まれています。
ちなみに、店主のスマートフォンはXperia XZという大きめのモデルですが、これも難なく収められました。
ポケットのリフレクターは不要であれば内側に折り畳むことで隠すこともできます。
本体同様アルミニウム金具が使用されているチェストストラップとウェストハーネスは、これ自体取り外すことも可能です。
背面のパッドとショルダーハーネスはそれほど凝ったつくりでないように見えて、想像以上の背負い心地をもたらしてくれます。
店頭で試しに背負った方の多くがその快適さに驚かれるほどです。
生地はBionic Canvasと呼ばれる、高粘度ポリエステルの芯に再生ポリエステルを巻き、さらに重ねてコットンを巻いた糸で織った上にパラフィンコーティングしたものが採用されています。
耐久性と撥水性に優れていることに加え、使い込むことで柔らかくなり(薄くなったりくたびれるのではなく、こなれていきます)風合いが増すのも特筆すべき特長です。
ちなみに、店主もこのモデルを現在主力として愛用しています。
先日も雨の中展示会を回りましたが、どんどん資料が増えてもストレスなく頼もしい相棒っぷりを発揮してくれました。
いちユーザーとしても自信を持ってお薦めできる逸品です。
オンラインストアはこちらです→ ストーン(ライトグレー)/ グラファイト(チャコールグレー)/ モス(オリーブグリーン)