地球の底じゃ 何処でも自由だ ~ ASEEDONCLOUD/ seasonal socks

現在初台の東京オペラシティで開催中の『ドレス・コード?展』。

「あなたは、なぜ、今、その装いなのか?」を問いかける、ちょっと変わった展覧会です。

昨日、展示会廻りの流れで行ってまいりました。

残念ながら場内のほとんどが撮影禁止だったので、ほぼ写真でお伝えできないのですが、「その場」に於ける装いの選択をさまざまな角度からとらえた、なかなかに興味深い内容でした。

当店絡みではwrittenafterwards、そしてASEEDONCLOUDの服が展示されています。
とくにASEEDONCLOUDは大きくフィーチュアリングされ、玉井さんの服作りの特殊性を店頭とは違った形で楽しむことができます。
(これも、写真が撮れたなら!!)

その他、個人的には98年のリチャード・ジェームスの迷彩スーツが懐かしく、またハンス・エイケルブーム、都築響一、元田敬三らの市井の人々を切り取った写真の数々には大いに刺激されました。

政府や自治体の無策が露呈しコロナが拡大しているため、なかなか移動もしづらいところですが、是非機会があれば行ってみてください。

なお、要予約ですので、ご注意を。

さて先に触れましたASEEDONCLOUD、早くも秋の新作が届いています。

とはいえ今から肉厚の上着をご紹介するわけにもいきますまい。
まだ梅雨が明けておりません。

つきまして、例によってまずは靴下からお披露目したいと思います。

今季のテーマは”moguragumi(最眩組)”。
2014AW”少年場”の後日譚となる、ひとりの少女と4人の老坑夫たちの物語です。

となると、まずは”少年場”について説明せねばなりますまい。

老いた坑夫たちがある日掘り起こしたのは、めざしていた金鉱ではなく、いつ埋められたのか知れぬタイムカプセルでした。

そこに収められていたのは見知らぬ学生たちの写真の数々。

がっかりする男衆をよそに、おばあさん一同はその写真を見て大昂奮、写真の出で立ちに触発され、そのわずかな情報を基に自分たちのための学生服を作り始め、

ついには小さな学校まで開いてしまいます…

と、ここまでが”少年場”のおはなし。

こうしておばあさんたちが青春を取り戻している一方、おじいさんたちは相変わらず鉱山を掘り続けていました。
けれども、それは金ではなく、あらたな目的のため。

ある日のことです、亡くなった仲間を埋葬するため坑夫たちがお墓を掘っていたその時を同じくして、町にひとりの女の子が誕生しました。
彼ら-4人の坑夫たち-はその子を仲間の生まれ変わりとして大切に育て、自分たちの仕事場に日々連れ出すようになります。

月日が流れ女の子は成長。
いつものように老坑夫たちとともに採掘作業中に勤しんでいると、たまたま古いお墓に当たり、ボロボロになった遺品を掘り返してしまいます。

女の子はそれを見て大変悲しみましたが、その様子を見た坑夫たちが遺品を綺麗に戻すと、とても喜び彼らを褒め讃えました。

それからというもの、彼らは地下で遺品を元に戻す作業に没頭するようになります。

この少し不思議な物語を織りなす5人の登場人物については、後日別の商品をご紹介する際にくわしく書き記すことにして、今回はここに聯想される色彩を帯びた靴下のみをご覧いただきます。

当店ではとくに男性からご指示いただいているASEEDONCLOUDの靴下。
今季も4パターンの配色でわれわれを愉しませてくれます。

7~9色の糸を用いて軍足工場で編み立てられ、夏にさらりと涼しく、冬にふんわり暖かい、一年をお通してストレスフリーな穿き心地を持ち味としています。

その軽やかな着用感や美麗な色遣いのみならず、耐久性の高さも大したもので、一度穿くと病みつきになる方が多いのも頷けます。

今年は冷夏の気配が濃厚ですから、いつもより少し早く次の季節の匂いを演出するのも悪くないかも知れません。
まずは、この靴下から取り入れていきましょう。

オンラインストアはこちらです


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