晴れていると昼はまだつい油断してしまいますが、朝晩の冷えこみに、ウールの服が欠かせなくなりました。
どんより天気の本日の選挙、地元の投票所ではいつもより多くの人が行列を成し、待ち時間に備えちょっとした防寒対策はしておいたほうがよさそうでした。
さてニットが豊富な今季は、お馴染みcomm.arch.をはじめ各ブランドから続々と新作が届き店内を賑わせてくれています。
本日はWILLIAM LOCKIEのVネックセーターをご覧いただきましょう。
色は張り切って4色、メキシコに咲く花の色である”ハカランダ”、
豊富な色見本から厳選に厳選を重ね、ここまで絞り込みました。
素材はWILLIAM LOCKIEが得意とするジーロンラムウール。
オーストラリア南東部に位置するヴィクトリア州ジーロン(Geelong;現地ではジロンとかジローンと呼んだ方が通じやすいそうですが)は古くから羊毛の産地として知られます。
National Wool Museumなんて素敵な施設もここにはあり、一度は行ってみたいところです。
ジーロンラムは当地でのみ採取される稀少な子羊の毛で、その穏やかな気候によって、手触りのやわらかさ、ふっくらした質感、そして軽さを備えています。
発色の美しさも見逃せません。
トラッドショップなどオーセンティックなお店では、WILLIAM LOCKIEといえばこのジーロンラムです。
が、ただ代名詞的なアイテムを扱うだけというのも物足りなく感じますし、わざわざ当店で提案する必要もないでしょう。
そこで、基本的な形はブランドの定番を踏襲しつつも、Vネックの深さをかなり浅めに設定してみました。
深さ16cmといってもピンとこないのが当たり前ですね、中に着たクルーネックのTシャツがVの狭間からわずかに覗く程度です。
これにより、クラシックな雰囲気の強いVネックがちょっと新鮮なものになったと思います。
WILLIAM LOCKIEは歴史の長い名門でありながらもかなり融通が利くメーカーでして、当店のような零細規模でもこうした提案を受け入れてくれるので、とても助かっています。
そして何よりニットのクオリティが非常に高く、当店では秋冬に欠かすことのできない存在です。
日本での知名度は依然としてそれほど(某J社に較べ)高くありませんが、いつかきっと然るべき評価を得るであろう、そう確信しています。
オンラインストアはこちらです→ ハカランダ/ ココア/ ダークコバルト/ タータングリーン