暑いとはいっても極端にではなく、そこそこに晴れた投票日和。
一昨日の事件がどのような影響をもたらすのか、現時点ではまだ何もわかりませんが、何にしても今後のこの国を、いや我々の生活を左右する重要な選挙です。
せっかくの権利です、投票に行くことが可能なのであれば、是非熟考のうえで一票を投じてください(こちらもご参照あれ)。
そしてそのあとには、届いたばかりのKIMURAをご覧になるのも一興でしょう。
昨年の夏に大好評を博したキューバシャツ、その黒が再び入荷し、
グァヤベラシャツ、いわゆるキューバシャツを再解釈したデザインで、概ねそう呼ばれるシャツの特徴である前身頃の刺繍の代わりに、KIMURAならではの20連ステッチが叩き込まれています。
1.2cm幅に20本という縫製の尋常ならざる緻密さにも驚かされますが、
このステッチは単なる飾りではなく、前身頃と後身頃を接合する役割も果たしています。
そう、このシャツは後ろ側から前身頃の半分くらいまでぐるりと囲い込んだ構造となっています。
つまり、袖も後身頃に相当するパーツに穴を開けて、そこに嵌めこんでいるわけです。
この特殊な形状により、体を筒状に包み込むような、独特の円みが生まれています。
実に挑戦的な、KIMURAらしいシャツです。
そしてこれだけでは終わりません。
KIMURAは常に前進を続けます。
20連ステッチにさらなる可能性を見出し、通常同色の糸を用いるところにマルチカラーの糸を採用した実験作が誕生しました。
民族的で、モダンで、実に不思議な色柄ですね。
これは狙って描かれているわけではありません。
ポイントは、規則的に複数の色が移り変わっている糸です。
これを用いて高密度ステッチを連ねることで、文様が浮かび上がります。
均一ではないからこそ現れる、予定調和ではない美しさ。
我々の社会も、個々の不均一性をその不均一性ゆえに排除するのではなく、尊び、そして合わさったときに美しい文様を描くようでありたいものです。
オンラインストアはこちら→ ブラック/ チャコール/ チャコール×マルチカラーステッチ#3