この瞬間、きっと夢じゃない ~ K.ITO/ スーピマタイプライターラグランスリーブジャケット

K.ITOがスタートしたのは2018AWのこと、当店ではそのときからのお付き合いとなります。

以来、着々と支持者を獲得し続け、いまや当店に置ける看板ブランドのひとつとして君臨していますが、一方で取扱店がそう多くない(否、少なすぎる)こともあって世間的な知名度は依然として高くありません。

この取扱店の少なさというのは、知名度はともかくとしても、実はなかなかな問題です。
せっかく素敵な新作のサンプルを作って提案しても、各店舗からのオーダーを集めた発注数が、工場が生産できる最小ロットに満たない、なんてことが往々にして起こります。

というわけで、毎シーズン世に出るのが、ほぼニットとカットソーばかりとなっていました。

しかし、昨年の外套フェアでもDREAMING時代のコートをご紹介した通り、デザイナーの井藤さんはニットやカットソーに特化しているわけではなく、布帛製品にも長けた方です。

その高い実力が遺憾なく発揮されたジャケット、今季とうとう生産することが叶いました。



ご覧の通りラグランスリーブになっているのがK.ITOらしい匙加減の捻りで、立体的でありながら角ばらず、着用時にこのブランドならではのふんわりとした円みが生まれます。

いちおう秋冬シーズンの新作ではあるものの、そこまで季節感は強くなく、生地はコットンタイプライターが採用されました。
晩夏あたりから着られるはずです。

上等なスーピマコットンを使用し、高密度でありながらもそこまでパリパリした質感にはならず、しなやかななめらかさを備えています。

贅沢なことに、この生地を表裏に採用。

つまり、裏地を用いておらず両面仕立てとなっています。

リバーシブルではないものの、そうと表現したくもなるような丁寧なつくりで、裏返しても粗が見当たりません。

この構造は袖にも貫かれ、表面がそのままターンして内側に折り返されました。

ですので、袖を折り返しても違和感が生まれません。
裄丈がやや長めに設定されていますので、こうして適切なポジションまで捲って着るものよいでしょう。

筒袖、パッチポケット、ノーベントと、簡素でカジュアルな意匠であるにも拘わらず、この洗練された洒脱な佇まい。
熟達の一言に尽きます。

井藤さんが音楽と夜遊びに耽った1980年代、その時代の空気が反映されたシルエットは、近年のオーバーサイズのトレンドと遠からずともまた異なる雰囲気を醸し出します。

若い方にも、服に慣れた大人にも、強くお薦めしたい逸品です。
まずは一度お試しを。

オンラインストアはこちらです→ ネイビー/ ブルーグレー


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