君がいつかくれた 思い出のかけら集めて ~ ASEEDONCLOUD/ Hiraeth workbag

拙ブログにて、少し前に”記憶の地図”についてお話したのを覚えている方は、まだいらっしゃるでしょうか。

「服屋のブログの内容なんていちいち憶えないよ」

フムそれは残念、とはいえ人は忘れるものです。
忘れて、その空いた場所に新しい記憶を入れていきます。

ここではないどこかの土地に暮らす人びとが、”記憶の保管庫”に大切なものをしまい、ときにそこで思い出を振り返る、それは逆説的に我々が忘れる生き物だからと言えるかも知れません。

“記憶の保管庫”に保管されている思い出の品には、それを辿ることができるよう地図が添えられていて、その地図を作っているのが、4人の”記憶士”です。

彼らはそれぞれ東西南北に分かれ、記憶の保管庫に残された品をもとに、馬に乗ってその場に向かい、少しずつ地図を埋めていきます。

その旅路に欠かせないのが、このHiraeth workbag。

“Hiraeth”というのもなかなか馴染みのないことばですよね。
これは英語ではなくウェールズ語でして、他の言語に訳すのがとてもむずかしい。
亡くなった人や、もう戻れない場所などに対する、愛情、悲哀、寂寥、郷愁…そうした感情が複雑に重なった状態を指すとのことです。

記憶士が背負う重みがよく表れている名前だと思います。

さて、このバッグはかなりユニークなシステムでして、似た形状の2つをもって一式となります。

違いは蓋を開けたところにある2つのポケットなのですが、”記憶”を拾う道具は出し入れしやすいよう、ポケットのフラップのない方に、

拾った”記憶”はきっと無くしてはたいへんなことになりますから、フラップがついているバッグに収納します。

それぞれの背面のスナップボタンを用いることで、背中合わせの一つの鞄としても、それぞれ独立したポーチとしても使用可能です。

長さ調節可能なショルダーストラップは、2本付属しています。
一式といわず、単に2つのバッグと見ることもできるわけですね。

ともに内ポケットも完備し、単体でもじゅうぶんに活躍します。

なお、記憶士たちはこのバッグをベストのように着用します。

先述のショルダーストラップを両方装着し、実はさらにもう一本付いている腰用のベルトをバッグに通すと、このようなベスト状になります。

もう少し接近して背面を見るとこんな感じです。

つまり、ショルダーストラップの長さを変えることでショルダーバッグにもハンドバッグにもなり、腰のベルトを使えばウェストバッグにもベスト状の記憶士仕様にもなる、4wayという驚きの可変性がこのバッグには備わっています。

ひょっとすると、4wayといわずまだほかの使い方だってあるかも知れません。

記憶士よろしく馬に乗る方も、そうでない方も、それぞれの使い道がきっとあるはずです。

オンラインストアはこちらです→ ブラック/ ベージュ


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