モノクローム・セット ~ CABINET

各地にただならぬ被害をもたらした大型台風も、幸いにしてここ仲町台では軽微な影響に収まったようです。

外を見やれば、台風一過の青空が穏やかに広がっています。

朝の肌寒さが嘘のように、気温もぐんぐんと上がってきました。

夏服をご紹介するにはよさそうな気候です。

久しぶりの登場となります、CABINET。
最後のご紹介は数年前、しかも前回はトートバッグでしたから、改めてイチから説明致しましょう。

ロンドン在住の日本人デザイナー、トモコ・ヤマナカ女史が手掛けるCABINETは、シックな色調に上質な素材使いといった「いい服」の条件をしっかりとクリアしたうえで、ただそれだけに収まらず、かつトレンドと一歩距離を置いた独自性のあるデザインワークを特徴とするブランドです。

とくにニットを得意としますが、布帛使いも見事なもの。

今回届いたブラウスも、その実力が十二分に発揮されています。

まずお見せしますのはこちら。



LVMHの高級素材リセールプラットフォームNona Sourceを通して調達した高品質のコットンポプリンで仕立てられ、大ぶりのくるみボタンや

柔和な印象の襟、

過剰にならぬ匙加減でふわっと膨らませたパフスリーブなど

服自体に可愛らしい甘さを持たせながら、そのうえに大胆にも無作為なペイントを施しています。

今季のテーマは”Scribbling(落書き)”。
偶発的な組み合わせの妙に着目し、こうしたペイントやブリーチなどを多用したコレクションです。
こうして、ひとつひとつの服がさながら抽象絵画のような美しさを得ました。

もう一型はまた異なるアプローチで魅せてきます。


同じくNonaから仕入れたリネンツイルと

先述のブラウスにも用いられているコットンポプリンを、

前身頃と後身頃に配し、色のみならず素材のコントラストにはっとさせられる一枚です。

もちろん特筆すべきは素材のみに非ず、随所に入るプリーツや

くるみボタンなど、服そのものも鑑賞に値します。

どれも無彩色のみで構成されているにも拘わらず、受動的な無難さとは無縁であり、むしろ不思議な華やかさすら感じさせ、それでいてしっかりと品の佳さは保たれています。
これぞデザインの力というものを存分に味わえますね。

決して安価な服ではありませんが、それに見合う、否それ以上の価値は示しているはずです。

オンラインストアはこちらです→
cotton poplin blouse with paint ブラック/ ホワイト
cotton linen blouse ブラック×ホワイト


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