力と技の風車が廻る ~ WILLIAM LOCKIE/ Leven Vee 16cm

Vネックセーター不遇の時代だからこそVネックの提案を。

そう考えてWILLIAM LOCKIEにプチ別注をしたVネックセーターLeven Vee 16cmも、3季目となりました。

レギュラーモデルに較べVの深さを浅く設定し、クルーネックに近い雰囲気にまとめたこの型は、有難いことに日頃Vネックに抵抗のある方にもご好評いただいております。

この秋は、以前展開し完売してしまっていたダークコバルトにくわえ、

苦みのある深紫エルダーベリー、

落ち着いたフューシャピンクにしてなぜかスペイン語で「牧草地」「肥沃な土地」を意味するヴェガス、

ターメリックを用いた英国のピクルスの名をとったピッカリッリ、

この新しい3色が登場しました。

どれもよく見ると複数の色が混ざり、滋味豊かな奥行きを醸しています。

やわらかく、ふっくらとして、暖かく、軽い、良質なジーロンラムの毛が、セーターらしいセーターとして理想的ともいえる着心地を生み出しています。

オーストラリア南東部に位置するヴィクトリア州ジーロン(Geelong;現地ではジロンとかジローンと呼んだ方が通じやすいそうですが)は古くから羊毛の産地として知られます。
ジーロンラムは当地でのみ採取される稀少な子羊の毛で、その穏やかな気候によって、ひときわ高品質の毛が産出されるそうです。

この糸を用いて絶妙なバランスの密度、厚みに編みたてられおり、ソフトな着用感と高い耐久性の両立も実現しました。

裾や袖口のリブはそう簡単に伸びたりせず、毛玉はできても過剰にはならず、自然に、穏やかに、美しく齢を重ねてくれるセーターです。

WILLIAM LOCKIEは世間的な認知度がそこまで高くなく、全体としていまひとつ華やかさに欠けるブランドかも知れません。
しかし、ニットメーカーとしての実直な仕事ぶりは、このセーターを着ればすぐに理解できますし、それでじゅうぶんでしょう。

スコットランドのホーウィックは高級ニットの産地として知る人ぞ知る土地ですが、そこで100年以上、小ぢんまりとした規模ながら丁寧にニットを作り続けています。
その歴史は、高い実力と堅実な実績あってこそ。

純粋にセーターそのものの魅力を味わいたい方は、是非一度お試しください。

オンラインストアはこちらです→ ダークコバルト/ エルダーベリー/ ヴェガス/ ピッカリッリ


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